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12月14日(土)、「梁勇基引退試合presented by SGC」を行いました。

掲載日:2024年12月14日

12月14日(土)、ユアテックスタジアム仙台にて「梁勇基引退試合presented by SGC」を行いました。

本日は約11,000名のお客さまにご来場いただき、スタジアム正面には梁勇基デザインのビッグバナー、泉中央駅とスタジアムをつなぐベガルタロードには「梁勇基歴代のぼり」を設置し、スタジアムの内外ともに梁勇基一色でみなさまをお迎えしました。

イベント
引退試合出場選手トークショー

試合前には多くのイベントをスタジアム内外で開催し、大変にぎわいました。北エントランスでは三部構成のトークショーを行い、3グループに分かれてベガルタ選手OBたちが楽しいトークをくり広げました。

【トークテーマ・参加選手】
①「梁勇基のプロスタートイメージ」千葉直樹選手、高桑大二朗選手、萬代宏樹選手
②「キャプテン梁勇基」林卓人選手、鎌田次郎選手、赤嶺真吾選手
③「ベガルタとともにプロ生活を過ごした3選手」梁勇基選手、菅井直樹選手、富田晋伍選手

千葉直樹選手、高桑大二朗選手、萬代宏樹選手のグループでは、ルーキー時代の梁勇基についての思い出話に花が咲きました。先輩の高桑選手や千葉選手は当時の梁勇基の技術の高さや成長の早さを絶賛し、同じ2004年加入の萬代選手は「濃い同期が揃っていました」と当時を懐かしんでいました。
林卓人選手・鎌田次郎選手・赤嶺真吾選手のグループは、梁勇基がキャプテンをつとめていたときを振り返りました。それぞれがJ1優勝争いをしていた当時のことなどに思いを巡らせていた中、当時の指揮官だった手倉森誠監督が飛び入りし、会場のテンションはさらにアップ。サポーターも含めた当時のチームの一体感についても実感のこもったトークをくり広げました。
梁勇基選手本人と、菅井直樹選手、富田晋伍選手が参加した最後のグループは、長い間ベガルタ仙台の選手として歴史をともにし、引退後も当クラブの発展に貢献しているメンバー。それぞれが選手時代の思い出を語っただけでなく、これからのベガルタ仙台について熱い思いを口にして、会場のみなさまから拍手を送られました。

引退試合出場選手と「ミニサッカーゲーム会」

ピッチでは、引退試合出場選手とベガルタ仙台サッカースクール生による「ミニサッカーゲーム会」を行いました。
ゴールが決まるとハイタッチでよろこびあい、選手もスクール生もミニゲームを楽しんでいました。

引退試合出場選手サイン会

サイン会では、懐かしい選手とのふれ合いに、ファン・サポーターのみなさまがよろこぶ笑顔があちらこちらで見られました。
選手もひさしぶりのファン・サポーターのみなさまとのふれあいを楽しんでいました。

引退試合
試合結果

梁勇基引退試合 12月14日(土)14:00~ ベガルタ仙台レジェンズ [2011-2013]4-4(前半1-0/後半3-4)梁勇基フレンズ(ユアテックスタジアム仙台)

メンバー

ベガルタ仙台レジェンズ [2011-2013]
監督 手倉森誠
GK 16 林卓人
DF 25 菅井直樹、3 渡辺広大、2 鎌田次郎、4 蜂須賀孝治
MF 17 富田晋伍、6 角田誠、15 太田吉彰、10 梁勇基、11 関口訓充
FW 24 赤嶺真吾
サブ GK 21 関憲太郎、DF 29 島川俊郎、29 上本大海、5 石川直樹、MF 31 斉藤大介、23 田村直也、14 高橋義希、8 松下年宏、FW 9 中原貴之、18 ウイルソン

梁勇基フレンズ
監督 平山相太
GK 1 高桑大二朗
DF 26 村上和弘、13 平岡康裕、32 岡山一成、17 磯崎敬太
MF 17 安英学、7 千葉直樹、50 遠藤康、8 野沢拓也
FW 11 佐藤寿人、41 平瀬智行
サブ GK 1 六反勇治、DF 14 中田洋介、5 若狭大志、MF 23 西洋祐、27 武井択也、8 永井篤志、6 李漢宰、14 金久保順、24 差波優人、FW 18 萬代宏樹、MF 10 梁勇基、14 岩本輝雄

得点者

スライド

ベガルタ仙台レジェンズ [2011-2013] 梁勇基フレンズ
10 梁勇基 45分[得点]
62分[得点] 11 佐藤寿人
10 梁勇基 70分[得点]
18 ウイルソン 77分[得点]
79分[得点] 18 萬代宏樹
82分[得点] 10 梁勇基
11 関口訓充 90分[得点]
90分[得点] 10 梁勇基
スタッツ

スライド

ベガルタ仙台レジェンズ [2011-2013] 梁勇基フレンズ
後半 前半 前半 後半
9 17 26 シュート 11 1 10
1 4 5 CK 1 1 0
0 3 3 FK 4 0 4
1 0 1 オフサイド 1 1 0
1 0 1 PK 1 0 1

 

14時にキックオフされた引退試合では、ベガルタ仙台レジェンズ[2011-2013]と梁勇基フレンズが対戦。梁勇基選手は前半にベガルタ仙台レジェンズ(以下レジェンズ)、後半はPK場面を除き梁勇基フレンズ(以下フレンズ)でプレーしました。
前半はベガルタ仙台レジェンズが速攻を中心にしてペースを握るも、梁勇基フレンズがGK高桑大二朗選手を中心とした好守を見せてなかなかゴールが生まれません。しかし前半も終わろうとする45分、レジェンズは田村直也選手のクロスを受けた梁選手が抜け出し、見事先制ゴールを決めました。
後半は打って変わって点の取り合いに。フレンズの佐藤寿人選手が同点ゴールを決めれば、レジェンズが獲得したPKを一時的にレジェンズ側に復帰した梁選手が決め、さらにブラジルから駆けつけたウイルソン選手が突き放します。しかし梁勇基フレンズも萬代宏樹選手が1点を返すと、中央での連係で崩し梁選手が同点ゴール。3-3となった試合は終盤90分にレジェンズの関口訓充選手が決めて再び勝ち越すものの、タイムアップ寸前にフレンズがゴール近くでFKを獲得。一度やり直しがあった末に梁選手がゴールを射貫いて4-4に。楽しい試合を締めくくりました。
ゴールのほかにも、両チームGKがスーパーセーブを連発したり、意外なポジションで出場した選手がいたりと試合は大いに盛り上がりました。スタンドもサポーターが往年の応援歌を歌ったり、前半開始時に「30」、後半開始時に「10」のコレオグラフィーを表示するなど会場を熱くし、試合終了後には参加全選手・スタッフがサポーターと一緒に「リャンダンス」を踊りました。

引退セレモニー

試合終了後には引退セレモニーを実施し、梁勇基選手にゆかりのある選手からのビデオメッセージや、ご家族からの花束贈呈、息子さんからの手紙が読み上げられました。
そして最後に、梁勇基選手よりみなさまへごあいさついたしました。

梁勇基選手 あいさつ

まずは、今日、楽しんでいただけましたでしょうか?(会場拍手)
この引退試合を開催するにあたり、主催してくださいましたベガルタ仙台のクラブ関係者のみなさま、そして、この試合をサポートしていただきました47社のパートナー企業のみなさま、本当にありがとうございました。
そして、この寒い中、スタジアムにかけつけてくださいました多くのサポーターのみなさま、本当にありがとうございました。
そして、一緒に戦った仲間、選手のみなさん、今日は本当にありがとうございます。みなさまのおかげで、この引退試合という最高の90分を過ごさせていただきました。
サッカーってやっぱり楽しいな、いいな。仲間っていいな。そう感じながら90分、プレーさせていただきました。
現役生活20年において、自分の力だけではけしてここまで歩んでくることはできませんでした。常に支えてくれるみなさま、苦しみや喜びを分かち合う仲間のみなさまがいたからこそ、どんなに苦しい状況でも前を向いて進んでこれたと思います。
2才のときに、両親が与えてくれたサッカーボール。そこから、昨年、引退するまでの約40年間、サッカーに夢中になって走ってきました。
その過程で、たくさんの苦しみや困難にぶつかる場面もありましたが、それ以上にたくさんの喜びや、すばらしい場面を経験させていただきました。
今日をもって、もうプレーする機会はないと思いますが、サッカーを通じて学んだことを、これからの人生にいかして、自分らしく進んでいきたいと思います。
どうか、気にかけていただければうれしいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
今日はありがとうございました!

手倉森誠監督 会見コメント(一部抜粋)

これだけの人を集められることをしてきた梁の引退試合は、本当にベガルタの歴史の中に大きく刻まれたできごとで、仲間たちやサポーターをこれだけ惹きつけられる引退試合に感動しました。

- 懐かしい面々が集まって、どのような思いになりましたか。

今日はベガルタ仙台レジェンドチーム[2011-2013]で再会したときに、「やはりサッカー人生の中であの頃が一番良かったと思いながらこれまでも生活しているだろう」という話をしつつ、「だけど、俺たちが今までで最高だったということよりも、俺たちの歴史を塗り替えてくれるベガルタを望もう」という話をレジェンドチームとはしました。「だけれども今日はあの頃の思いになって、気持ちひとつサポーターに届けるものがあるだろう。必死にプレーしよう」とも話をしました。

- 何度もあったリャンダンスのような、久々のユアスタの光景はいかがでしたか。

本当に懐かしくて、涙が出そうなシーンもありましたし、そうなったときの選手たちはプレーよりもサポーターの応援歌や、いろいろな選手のコールが久々に聞けたことと、あとは今でもそういうコールをしてくれることもまた、ベガルタのサポーターならではと痛感したし、間違いなくここに在籍していた選手たちは、仙台のサポーターのみなさんに刻まれている仲間だなとあらためて思いました。

- 梁選手の引退を最初に聞いたときはどのような気持ちでしたか。

引退を自分で決意してやめられるのは、プロサッカー選手として幸せだと思います。私はタイにいたときに直接電話をもらって、ビデオ通話だったのですが、そこで「おつかれさま」という話はしましたけれども、そこで引退試合もできればという話もしたことと、自分が最後の一年、仙台に帰ってきたときにせめて一緒に戦えればという話を実はしていました。そして自分が帰ってきたときに梁を戻すという話も出ていたので、入れ替わるかたちになってしまったのは悔しかったと思いますけれども、「これからのサッカー界でも同じ思いでサッカーの発展のためがんばっていこう」という話はしました。

- 監督にとってはどういう日になりましたか。

本当にベガルタの太陽がこの時点で終了したことになりますけれども、新たな梁勇基を生み出す作業が今日から始まるんじゃないかという日になればいいと思います。

- 引退試合を終えた梁選手に伝えたいことはありますか。

梁勇基らしい引退試合でした。彼自身は少し感極まって涙を流してしまうところもありましたけれども、やはり四人息子を育てている親父として、最後は梁勇基らしい、男らしい引退試合だったと思います。

 

試合終了とともに降り出した惜別の雪の中、最後まで多くの方にご参加いただきました。まことにありがとうございました。

※引退試合出場のみなさまには、「選手」に戻っていただきましたので、敬称を「選手」としました。