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2024J1昇格プレーオフ

2024J1昇格プレーオフ 決勝 ファジアーノ岡山 2024年12月07日 (土) 13:07 キックオフ シティライトスタジアム

試合終了
HOME ファジアーノ岡山
2 - 0

1 前半 0

1 後半 0

AWAY ベガルタ仙台

監督記者会見 

MATCH PROGRESS

試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
17 末吉 塁 20分[得点]
46*分[交代] 98 エロン → 27 オナイウ 情滋
22 一美 和成 → 99 ルカオ 60分[交代]
15 本山 遥 61分[得点]
19 岩渕 弘人 → 33 神谷 優太 65分[交代]
14 田部井 涼 → 7 竹内 涼 65分[交代]
65分[交代] 10 鎌田 大夢 → 6 松井 蓮之
65分[交代] 14 相良 竜之介 → 24 名願 斗哉
76分[交代] 22 小出 悠太 → 39 石尾 陸登
76分[交代] 17 工藤 蒼生 → 9 中山 仁斗
99 ルカオ 81分[警告]
4 阿部 海大 → 5 柳 育崇 90+1分[交代]
27 木村 太哉 → 88 柳 貴博 90+1分[交代]

MEMBERS

スターティングメンバー
GK49スベンド ブローダーセン
DF4阿部 海大
DF18田上 大地
DF43鈴木 喜丈
MF15本山 遥
MF6輪笠 祐士
MF14田部井 涼
MF17末吉 塁
FW27木村 太哉
FW22一美 和成
FW19岩渕 弘人
控え
GK1堀田 大暉
DF5柳 育崇
MF88柳 貴博
MF7竹内 涼
MF33神谷 優太
MF10田中 雄大
FW99ルカオ
スターティングメンバー
GK33林 彰洋
DF25真瀬 拓海
DF22小出 悠太
DF5菅田 真啓
DF32奥山 政幸
MF10鎌田 大夢
MF17工藤 蒼生
MF11郷家 友太
MF14相良 竜之介
FW7中島 元彦
FW98エロン
控え
GK1小畑 裕馬
DF19マテウス モラエス
DF39石尾 陸登
MF6松井 蓮之
MF24名願 斗哉
MF27オナイウ 情滋
FW9中山 仁斗

DATA

後半前半岡山 仙台前半後半
549シュート1046
123CK936
6511FK221111
112オフサイド000
000PK000

○入場者数/14,673人
○天候/晴、中風 ○気温/12.5℃ ○湿度/37%
○ピッチ/全面良芝 ○時間/90分
○主審/上田益也 ○副審/熊谷幸剛 梅田智起

COACH INTERVIEW監督記者会見

みんなの体も動いていましたし、最後に体を張って、というところで、1失点目のシーンもかなりみんなが粘って粘って、相手のところにこぼれて、あれは防ぎようがないゴールでした。この引き分けでも負けの状況であの1点目はかなりのダメージだったかなというところでした。とはいえ、「先制されることもあるよ」というところでは動じずにやるよ、というとことはやれていたし、後半に(オナイウ)情滋を投入していいかたちで決定機までいって、あれが決まっていれば、というところまではいけました。しかし、あのルカオ選手が入ってきた瞬間、みんなが慣れきる前に起点にされて、2失点目も結局間に合っていて、当たることでディフレクトしてゴールに吸い込まれるという非常に不運なところだったかなというところです。こちらもオク(奥山政幸)のシュートがポストに当たって、内側に入るかと思いきや入らず、というところでいうと、多少の運が悪かった部分はありますけれども、一言で総括すると、J1に上がる力はまだまだ足りなかったところですね。

我々は去年16位で、後半戦は22チーム中21位という成績で、どんどん落ちていったなかで、今年はスタートから「去年は足りなかったよね、今年はやろうぜ」というところでみんな乗っかってきてくれて、ここまで6位でプレーオフに滑りこみというところは、計画通りというか、目標はプレーオフだったかなと思います。「J1昇格」と言いながらも、たどり着けたところはプレーオフで、一戦目は本当に爆発力で勝てたのだけれども、やはりJ1に上がれるまでの力は足りなかったかなというところです。おそらくまだまだ地力がないなか、当然J2の6位なので、そのまま上がっても厳しかったと思いますし、しっかり地力をつけて、上がったときにはJ1に残っていけるようなチームをもう一回作っていきたいと思っています。

- この試合にあたってどんな策を練って臨んでいましたか。

「組みしにくし相手」というか、結構3バックでかみ合わないうえに、かみ合わせようとした瞬間に長いボールを入れてくるので、そこでおさまる選手がいて、おさまった瞬間には迫力がある二列目の選手がいて、かなり難しい対応を迫られるというところでは、我々は相手の強みを裏返すというテーマでやっていました。オーバーロードとかをして人数をどんどんかけて、迫力を持って攻撃してくるぶんカウンターチャンスは絶対にあるというところがひとつありましたし、相手がプレッシャーをかけてくるというところでは、もうちょっとうまくひっくり返せたかなというところがありました。けれども、なかなかそこはできずに、前半の最後の方に、真瀬(拓海)のところでプレッシャーを受けていたので真瀬を上げて、意外とボランチを使え始めたので、そこからはだいぶボールは動くようになっていたかなというところです。ラストサードでの崩しの局面は、なんだかんだいっても失点が少ない岡山さんは守らせたら天下一品なので、そこを崩すにはクオリティーと迫力が足りなかったかなと思います。

- 攻撃で、崩しのアイディアで、こういうプレーをしたかった、というのはありますか。

当然、もっともっとニアゾーンでポケットを突いて、突いたときにしっかり周りがからむようなところで、前半には中島のところに入ったこともあったけれどもちょっと個人でやろうとして、周りのサポートのところも孤立して連係がなかったシーンも多かったですし、ダイナミックにチャレンジしていくようなシーンも少なかったというところですね。後半はだいぶゴールに向かう姿勢は見せられたと思います。とはいえ、相手もリードしてそんなに無理をして攻めてくることもなく、少人数のカウンターにもかなり迫力があって怖かったのですけれども、こちらも時間の経過とともに少しずつ人数を増やしていきながらゴールへの圧力をかけました。けれども、それと同時に向こうは守ればいいというところで、プラスしてルカオ選手一人で三人を相手にするというところで、非常に我々としては難しいシチュエーションになってしまいました。試合の流れが、大きかったのかなというのはあります。

- J1に上がる力が足りなかったというところに、何をプラスしたいところですか。

もちろん、すべてと言えばすべてですね。我々は、いろいろな細かいスタッツはほぼ10位前後というかもうちょっと後ろくらいで、何をとってもそのくらいなので、特に攻撃のチャンス構築とか得点の期待値は低いのに、ここまで粘って粘って、順位は6位で、すべてのスタッツが自分たちの順位よりも下で、順位が一番上でした。そういう意味ではスタッツはないけれどもすごく粘って粘って、勝点を積み上げてきたチームなので、そこは守備のベースとかハードワークのベースはかなりできてきました。今年のスタートはそこだけくらいの感じで強化してきたので、来年はそこをベースにして攻撃の構築をしていきたいです。特に最後の、ボックスでの局面で質や強度を上げる取り組みを積み上げていけるかなとは思っています。

- 先週の長崎戦の後に、長崎の選手が悔しい思いをしている姿を見て「来週はああなるかもしれないから、気を引き締めなければいけない」と話していて、今週は仙台がそういう姿になって悔しい思いをして涙を流していたのですが、もう一回ここから這い上がらなければいけないところで今日選手に呼びかけたことやこれから呼びかけたいことはなんですか。

もうだいぶしゃべったので何をしゃべったのかも忘れましたが、とりあえず今年は、チームは素晴らしく、今年でやめる選手もいるとか、いろいろな状況、試合に出る、出ない、サブに入る、入らない、とありますけれども、みんながひとつになって、スタッフも本当にチームの勝利のためにがんばってくれたというかハードワークをしてくれたことに感謝というところです。ひとつは。

あとは、サポーターのみなさんも、いろいろなことをチームのためにやってくれて、我々と一緒に戦ってくれたので、今日も見に入れない人がいて、チケット問題はどうにかしてほしいとは思います。当然チケットの数には限りがありますし、アウェーサポーターの数も決まっていますけれども、取りたい人が取れなかったので。選手に関してはここから残るとか残らないとか出てくるでしょうし、実際に残ったメンバーや新しく入ったメンバーで新たなスタートにならざるを得ないのだけれども、今日も岡山さんが喜ぶ姿を見ている選手もいましたけれども、これを胸に刻んでほしいですね。

岡山さんも一昨年に悔しい思いをしている選手が何人もいて、清水エスパルスにいた竹内(涼)選手や神谷(優太)選手のように地獄のような苦しさを味わった選手もいて、木山(隆之)監督に至っては五回目のチャレンジということで、やはりそういう悔しい思いをしてこの試合にかける思いや覚悟がありました。我々も相当そういうものは持って挑んだのですけれども、「まだまだ甘いぞ」ということをガツンと殴られました。本当に、こういう状況になって考えると、「簡単に上がれるものじゃないぞ」「そんなに甘くないぞ」と今は思っています。

- サポーターからは挨拶のときに「顔を上げろ」という声があり、仙台サポーターは悔しい思いをしても一緒に立ち上がろうという姿勢が見られました。やはりそれは森山ベガルタが一緒に戦っているからこそそうなったのでしょうか。

私は「目標1」はもちろんJ1昇格なのですけれども、それと同列で地域に信頼され、愛され、応援されるクラブになることも目標です。そういう意味では、地道にやってきましたし、サポーターのみなさんへの感謝については、今回もいろいろなことをやってもらっていました。たまたま自分の娘がビデオを作っているのを見て、「こんなことをやっているんだ」みたいなことを知りました。やっていることは聞いていましたが、実際に映像とかを見せてもらって、今回もこの試合に向けて二日くらい夜鍋の会みたいなことをやって、何日も集まって何時間もやってもらっているようなところも見させてもらって、一緒に戦ってくれたと感じます。

私本人は、サポーターと一緒に呼吸をしている、じゃないけれども、勝ったら「ありがとう」負けたら「くそっ、俺たちも足りなかったな」という関係を作っていけたらなというところです。今年は本当に、選手自体が戦ってくれたことも、おそらくサポーターのみなさんも「ああ、これだけやってくれたらブーイングはできないな」と、今年は一回藤枝戦の頃にブーイングはありましたけれども、それ以外はなかったのはちょっと大目に見てくれていることもあると思いますけれども、やはり選手ががんばっていたことと、あとはやはり僕らもサポーターのみんながやっていることを理解して感謝して、それを選手もわかっているから「ありがとう」と伝えていると思うので、なんかいい関係が、それに甘えるというのではなくて、一緒にこのチームを良くしていこうという関係でありたいとは思っています。サポーターと「どんなときもお前たちといるぞ」となって、我々も「ありがとう。でも俺たちも足りないからがんばります」みたいに、親とか親戚が「応援しているぞ」「俺もがんばるぞ」みたいなサポーターと選手たち、クラブを目指したい気持ちはあります。

ただし、世界のサッカーはそんなに甘くないし、我々もプロでJ1を目指しているので、当然それは生温いことではあるのですが、サッカー文化というか、地域に根ざして、地域のみなさんと勝負に行くだけでなく、選手も障害のある子供たちのところを尋ねたりスクールに行ったりと、このプレーオフの期間中にもいろいろ地域を回って、そういうことも含めて子供たちに応援されて、「ああなりたい」という夢や元気、希望を与えられるような存在になって、それをサポーターも理解したなかで「ともに戦おう」と、今年は本当にサポーター一人ひとりの音量や熱量みたいなのは日本一じゃないかと思っています。今日も(岡山の)十分の一くらいだったと思いますけれども負けない応援をしてくれて、長崎にも2000人くらいでちょうど十分の一でしたけれどもまったく変わらないくらいの、途轍もない応援をしてくれて、我々もユアスタでは何度もサポーターの声でなんとか踏ん張れたみたいな勝点を稼げたみたいな試合が多かったですけれども、本当に感謝していますし、この負けでもものすごく最後まで声援を送ってくれてありがたかったですし、ここからもまたサポーターのみなさんにがんばってもらえるようなクラブになりたいと思います。

- 監督の就任当初は「うまさはあるけれども、怖さはないチーム」という印象だったというこのチームは、この一年でどういうチームになれたと感じていますか。

戦えるチームにはなったんじゃないかと思います。もちろん、失点もあるし、点が入らないこともあるけれども、誰一人さぼらずにアグレッシブに、攻撃の方もクオリティーとか個人ではがしていくとか足りない部分もありますし、今日の試合もなかなかゴールにつながるチャンスは少なかったけれども、リスクをかけて攻め上がって走ったり人数をかけたりして、その切り替えとかでアグレッシブなところ、あとは質と個人の打開力や連係はもうちょっと来年は積み上げていけるのではないかと思います。

- この一年で「Jリーグはこうだったんだ」というような新たな発見はありましたか。

私も育成年代をずっとやっていたので、プロはやらないだろうと思っていたけれども、アジアで連覇したところで、広島ユースのときもそうでしたが「あ、このままでいたら自分はだめだな」というのがあって、前回も代表活動をしていて「あ、このままでいたらだめだな」と思っていて、後ろからコーチも育ってきているので、そういう意味ではいいタイミングで仙台からお話をいただきました。私に一番合うような、地域性もそうだし、地方から都会の強いチームに噛みつくというコンセプトでは、今回もトップ3に4勝1分1敗で、最後に(プレーオフでも)長崎にも勝てて5勝1分1敗で、そこはできましたけれども、逆に「勝てるでしょう」というチームに勝てなかったり負けたりしているので、攻撃で押しこんでボールを持つけれども最後に決めきらないところをカウンターでやられるみたいなのは、来年に改善していきたいというか、そこを決めきって、相手が攻めてくるところをもう一点というチームに成長していきたいと思っています。

発見という意味では、選手も私も変わらず自分のスタンスは変えずにやってきたのですが、「あ、大人でも乗っかってくるんだな」とか、本当に選手も純粋で素直すぎて、「いや、違うよ」みたいなのがもっとあるのかと思ったら意外と高校生ののりで選手も認めてくれたのかもしれませんが、いい感じで選手たちともやれたとも思っています。

MF 11 郷家友太選手

一年やってきたことが本当に出せたかというと出せなかったと思いますし、僕たちはまだ上がるのが早かったと教えられた試合だったと思います。
(サポーターの後押しは)SNSの僕のアカウントにも「チケットを持っていないけれども岡山に行きます」というメッセージを多くいただくなどしていたので、スタジアムで一緒に戦っている以外にも外で戦ってくれている人がいるんだと思いました。バスの出迎えでもそうですし、仙台でもパブリックビューイングで応援してくれて、本当に見えない人たちの思いはしっかり僕たちの方に届いていました。

今年はシーズン中でもPKでの1点しか岡山から取れていなかったので、こういう勝たなければいけない試合で前がかりになるところで先制されてしまって、そこまでは焦りもなかったのですが、後半に2失点目をしてしまったところで、最後まで難しくなってしまったと思います。

今年は僕たちもそうですけれども若い選手も多く、不安な人がサポーターの人にもいたかもしれないし、プレーオフに入れるかも心配していた声も届いていたのですがそれが僕たちに火をつけたし、終わってみたら最後まで一緒に走り続けてくれたサポーターが長崎でも岡山でもユアスタと変わらず応援してくださったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。それを見て、涙が止まりませんでした。感謝の気持ちを最後に伝えたいです。

FW 7 中島元彦選手

チームとしても、選手個人個人の質についてもそうだし、実力不足だったと思います。
(サポーターの後押しは)チケットを取ることさえ困難ななかで、たくさんの方が見に来てくださって、自分たちを後押しする声援がスタジアムに入る前からありました。この人たちのために絶対に勝利を届けたいと思ってスタジアムに入りましたし、それが実現できなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。

自分がたくさんチャンスがあったなかで決められず、後ろはがんばっていたので前線が決められなったことが申し訳ないです。

1点を取ったら流れが変わるとわかっていましたし、その1点を取るためにみんながんばっていました。やるべきことはやったとは思いますが、実力不足だったと思います。