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2023シーズン最高のプレッシャー、最高のプレー、そして最高の勝利を!

 長かった2023年の明治安田生命J2リーグも、今節が最後。ベガルタ仙台にとっては理想とする結果に届かず、苦しいことが多いシーズンだった。だが、どんなシーズンのどんな試合でも、プロフェッショナルとして勝利を求めて試合にのぞむことに変わりはない。このホーム・ユアテックスタジアム仙台ではなおさらだ。この最終節で勝って、厳しかったシーズンを終えたい。

 今節の相手である町田とは、開幕戦で対戦した。あれから時が経ち、町田はJ2優勝を決めた状態でこのスタジアムに乗りこんでくる。0-0で終わったあの試合のときよりもずっと、隙のないチームとなっている。今シーズンを締めくくる試合で、仙台の力が試される相手だ。

 町田は強度の高い守備によって奪ったボールを、素早く前へ送りこむ。パワフルなFW15ミッチェルデュークや、鋭いドリブルをしかけるMF39バスケスバイロンといった攻撃陣にボールが渡ると、そこからの二次攻撃も含めて手強い。仙台としてはまず、ここ数試合で自信を深めている前線からのハードなプレッシングを基本として、相手のボールの出どころに今シーズン最高の強度でプレッシャーを加えたい。FW13山田寛人やFW7中島元彦ら前線の選手の負担は大きいが、彼らを筆頭にした今の仙台の選手達ならばできる。中盤ではMF37長澤和輝らがこぼれ球を巡る争いを制し、最終ラインではDF3福森直也やDF15菅田真啓らが相手の攻撃を跳ね返しつつ、積極的に最終ラインを押し上げて相手陣内でコンパクトな布陣を取りたい。

 仙台の攻撃では、ここまでチーム最多の10ゴールを叩き出しているMF11郷家友太には、今節にホームゲーム2連発となるゴールを期待したい。彼はつなぎ役やプレスでもチームに貢献しているが、やはり真骨頂は相手の守備を外しながらゴール前に進出し、味方からのパスを巧みなボールタッチでゴールに流しこむところ。MF18氣田亮真のドリブルや、MF32鎌田大夢のスルーパスで攻撃の道を切り開き、郷家をはじめとしたフィニッシャーには何度もこのスタジアムを沸かせてもらおう。前節に途中出場から今シーズン初ゴールを決めたMF16加藤千尋のように、どのタイミングで出場機会をつかんだ選手も、チャンスで確実に仕留めることが必要だ。

 両チームのセットプレーも試合のポイントだ。町田にはMF18下田北斗やDF6太田宏介といった左利きの優秀なキッカーがいるため、仙台はまず守備で万全の対策を講じたいところ。そしてこちらのセットプレーでは、中島や鎌田のキックから、ターゲットとなる選手達の一撃が決まることが望まれる。

 厳しかったシーズンだったが、最後はこのチームを支える人たちとともに笑って終わりたい。力を結集して今シーズン最高のプレーを表現し、勝利をつかみ取ろう!