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「V PRESS」

　意地と執念のゴールだった。0-2で迎えた明治安田生命J2リーグ第36節・千葉戦の85分に、FW7中島元彦は豪快なミドルシュートによって反撃の狼煙を上げた。

　ベンチスタートとなったこの試合で見ていたチームの状況も、最近点を取れず勝てなかったチームの状況も、「点を取れていないときはチーム全体として自信や積極性を失っていたので、自分が入ったらそういうところをもっと出したいと思った」と感じていたという。66分にピッチに入ると、チームを前に進める役割を果たした。そしてFW13山田寛人からのパスを受けると、「コースが見えたら打とうと思っていた」と、迷わず遠目からシュートを決めた。

　これがシーズン通算6点目。中島にとってキャリアハイとなるが、本人はその喜びよりも、低迷しているチームの状態を上げるために何をすべきかということを優先する。「ゴールを決めるためにすべきこと、シュートやセットプレーをもぎ取るプレー、そのために意識的に積極性を出したい」。中島はその積極性で、チームに前への力をもたらす。