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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

相手以上の勢いをもって攻め入り、多くの人数をゴール前に送りこもう!

 ホームでのリスタートだ。ベガルタ仙台は明治安田生命J2リーグ第34節・岡山戦で上位チームを相手に粘り強く戦いを進めていたが、試合終了間際に相手CKから失点。0-1で敗れた。勢いを得ていたなかで4試合ぶりに敗戦となったのは痛いが、上位陣を追いかける立場としてここで足を止めるわけにはいかない。ユアテックスタジアム仙台で、再び追い上げるための勝利を手にしたい。

 今節の相手である水戸は現在のJ2のなかでも勢いのあるチーム。J2リーグ戦の直近9試合で負けがなく、2連勝でこの仙台に乗りこんでくる。プレースタイル自体も勢いがよく、ボールを奪えば複数の選手が素早いタイミングで前を向いて相手陣内へ攻め入る。特に前線にはポストプレーもフィニッシュもこなせるマルチタイプの選手が多いため、組み合わせによって攻撃にバリエーションが生まれやすい。

 仙台としては相手の攻撃のルートをしっかり把握して食い止めたい。中盤の深い位置にいるMF10前田椋介からの多彩なパス展開や、MF7武田英寿が左足から通す正確なラストパスには特に注意したい。そしてFW陣は自ら持ちこむこともアシストもできるFW27ブワニカ啓太など器用な選手が多いなか、特にフィニッシュという点で警戒すべきはFW9安藤瑞季。前節は流れの中でもセットプレーでも、点で合わせるシュート感覚を発揮してハットトリックを記録。このストライカーへのボールの供給路を止めることも仙台には必要だ。DF3福森直也とDF5若狭大志のセンターバックコンビを中心に、その前にポジションを取るMF37長澤和輝やMF6エヴェルトンのパスカットなども交えて守備組織を整備したい。

 また、仙台が攻撃に転じたときには、相手陣内のゴール付近やクロスを上げる位置で数的優位を作ることがポイントになってくる。それが、ここ2試合無得点の攻撃を改善する方策にもなるからだ。MF11郷家友太やMF32鎌田大夢といった中央でボールに関わる選手たちと、サイドのFW19齋藤学やMF26松崎快との距離をうまく調整して、相手プレッシャーを上回る速度でボールを動かし、ラストパスを送り込めれば理想的だ。FW88ホヨンジュンやFW9中山仁斗といったストライカー陣に加えて複数人がペナルティーエリア内に飛び込めれば、厚みのある攻撃で水戸を攻略できる。

 終盤戦は試合の厳しさが増し、一試合ごとの勝点の重みもまた増す。果敢に攻めてくる相手をさらに上回る厳しさをもって試合を制し、仙台に関わる人たちの力を結集して勝利をつかみ取ろう!