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「V PRESS」

　この夏に仙台へ加わったFW19齋藤学は、左サイドから攻撃をしかけるうえで大きな役割を果たしている。彼がボールを持つと、複数人の相手が目を向ける。それだけ警戒されているということだが、齋藤はドリブルでその相手のプレッシャーをかわしたり、自分に相手を多数引きつけてパスを出すことで、攻撃の道を切り開く。

　目を引くのはそのドリブルを始めるポイントだ。相手がおさえにくいポジションを取ることもあれば、いつの間にかフリーで大外に開いてサイドチェンジを受けたりする。このポジショニングにしても、そこから相手と駆け引きしてどう動くかということにしても、齋藤のプレーの幅は広い。「ドリブルもサッカーの判断のひとつ。いろいろプレーの幅が広がっていると思います」と本人が語るように、様々な国内強豪チームや海外チームでのプレー経験により武器を増やしてきた。そして、練習などではチームメイトに積極的に声をかけ、連係を進めるようイメージの共有をはかる。熟練のアタッカーの加入と連係深化は、仙台の攻撃をさらに上の段階に進化させる。