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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

堅実な相手にひとつでも多くのずれを作れるか。
連動性をさらに磨いて厚い攻撃を!

 ベガルタ仙台は今シーズン初めての3連勝に挑む。明治安田生命J2リーグ第31節・大宮戦ではこのユアテックスタジアム仙台で12試合ぶりの勝利をつかみ取り、続く第32節・アウェー大分戦では今シーズン初めて逆転勝利。それぞれ出場停止の選手もいた中で、DF4蜂須賀孝治やDF3福森直也が気迫のこもった守備を見せたように、チャンスをものにした選手たちが活躍してチームに新しい武器を加えた。

 結果が出たことで、勢いも増している。大分戦で決勝ゴールを決めたDF41内田裕斗は「課題も見えていますが、勝ちながらそれに取り組めることは、チームとしてプラス」と気を引き締める。自信をつけ、課題を修正し、さらに強くなって勝点3を加えていきたい。

 今節、ユアテックスタジアム仙台に迎えるのは甲府。前節に続いて上位チームとの対決であり、しかも昨年の天皇杯王者だ。しかし仙台がもっと高みを目指すならば、このような強敵が相手であっても勝ち続けなければならない。サポーターも後押しして、この壁を乗り越えよう。

 甲府は今シーズンから指揮を執る篠田善之監督のもと、攻守とも献身的な選手がそろい、ベースとなるランニングを怠らないチームだ。手堅く、大崩れしない。MF10長谷川元希らのパスから相手の背後を突くこともあれば、空中戦に強いFW9三平和司にロングボールやクロスを送りシンプルに攻めるなど、攻撃のかたちも柔軟だ。シーズン途中で主力選手が抜けたこともあったが、これからのJ2リーグ戦とAFCチャンピオンズリーグに向けて強力な新戦力を補強している。大型GK31マイケルウッドは前節・山口戦に加入後初出場。さらに甲府へ復帰するかたちとなったMF71中村亮太朗は味方を動かすパスに長け、前節で復帰後初ゴールと早速結果を出した。FW30クリスティアーノのキックは、流れの中でもセットプレーでも、攻撃にバリエーションを加えられる。こうした上積みにも、仙台は警戒したい。

 この手堅い相手に対して、仙台はどれだけ組織のずれを生じさせるプレーができるかが問われる。前節の大分戦での仙台は、押されている時間帯にはまず守備ブロックを作って耐えてから逆襲し、相手の出てこないサイドを突いて追いついた。押していた後半には相手の中央が空いたことを逃さず縦パスを通し、連続攻撃から2点をたたみかけた。試合の流れを読み、相手の隙を突く上では、MF32鎌田大夢やMF37長澤和輝といった中盤のコントロール役に期待がかかる。また、高い位置からプレッシャーをかけ、相手がこぼしたボールを仙台のチャンスにつなげるという点では、FW9中山仁斗やFW88ホヨンジュン、FW28菅原龍之助も相手の脅威となるだろう。前節・大分戦での厚い攻撃や粘り強い守備に見られた連動性は、勝って自信をつけることでさらに磨かれている。強敵相手にもそれらを存分に発揮し、勝利をつかみ取ろう。