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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

前を向くこと。一つひとつのタスクを徹底すること。
なんとしても12試合ぶりの歓喜を!

 ベガルタ仙台は厳しい時期が続いている。しかしこの流れは自分たちで変えなければいけない。明治安田生命J2リーグ戦で12試合ぶりの勝利をつかみ取るため、ユアテックスタジアム仙台に集まるすべての力を結集したい。前節の群馬戦では後半に数的不利となって苦しい展開になってしまったが、前半に見せたようなハードワークやゴールに向かう姿勢を続けることで、試合の主導権を握りたい。

 今節の相手の大宮は長い間苦しい時期が続いていたが、最近のリーグ戦5試合を負けずに進めている。途中加入選手や、調子を上げてきた若手選手がこの原動力になっている。DF41飯田貴敬やDF4カイケが守備を支えるだけでなく、ラインを押し上げて攻撃にも関わる。MF32高柳郁弥の左からのしかけや、前節の終了間際に同点ゴールを決めたFW33室井彗佑の前への勢いにも注意だ。そして、最前線には得点感覚の鋭いFW10シュヴィルツォクがおり、彼は直接フリーキックのキッカーとしても脅威となる存在だ。

 大宮で今シーズン途中から指揮を執る原崎政人監督は、昨年途中まで率いていた仙台で攻撃的なスタイルのサッカーを実践していた。現在の大宮でも、ボールを保持して押しこむ展開に持ちこむかたちを得意とする。仙台としては打ち合いに持ちこまれる展開は避けたいところで、前がかりになった相手の背後をうまく突いていきたい。新加入のFW19齋藤学の素早いドリブル、MF32鎌田大夢やFW7中島元彦の鋭いパスで相手DFの裏を取れればチャンスは広がる。

 また、相手の厚い攻撃への対処については、仙台は前節の前半に見せたような戦いぶりを今度は90分間実践したい。前節・群馬戦で仙台加入後初めて先発出場したMF37長澤和輝は、「細かい寄せとか、最後に体を張るところがちょっと足りない。練習から体を投げ出して『やらせない』というプレーを求めなければ」と警鐘を鳴らしており、その練習の成果としてハードかつ献身的な守備を見せる必要がある。一つひとつのタスクを、さぼることなく実践することで、チームは攻守ともに前を向くことができる。今節の仙台ではDF20キムテヒョンとDF25真瀬拓海が出場停止だが、DF15菅田真啓、DF5若狭大志、DF22小出悠太らどの選手が出場しても、最終ラインから守備ですべきことを献身性とともに表現してくれるだろう。

 前を向くこと。一つひとつのタスクを徹底すること。勝利のためにあらゆる努力を尽くし、ベガルタ仙台に関わる者すべてで、12試合ぶりの歓喜をつかみ取ろう!