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“超攻撃”の時間を相手に与えない。
ユアテックスタジアム仙台の圧力とともに、藤枝を押し切れ!

 ホーム・ユアテックスタジアム仙台での試合が続く。前節に悔しい結果に終わってしまったベガルタ仙台は、攻守ともに相手への圧力を取り戻して明治安田生命J2リーグ第28節を制したい。

 今節の相手・藤枝とは、今シーズン既に公式戦で2回対戦しており、仙台はそのスタイルを十分体感済みだ。藤枝はこの2023シーズンに初めて戦うJ2の場で、その攻撃的なスタイルを存分に発揮している。ボール奪取の位置が高く、守備から攻撃に切り替えれば多くの人数が攻撃に参加。さらに、多くのドリブラーを擁し、個人での勝負も果敢に挑む。特にウイングは人材が豊富で、MF27榎本啓吾を筆頭に、サイドから勢いよく攻めこんでくる。JFA・Jリーグ特別指定選手のMF49永田貫太のような新しいスピードスターも出てきた。彼らにパスを供給するMF7水野泰輔の存在も大きい。

 仙台はこの“超攻撃”的なカラーの藤枝を上回る圧力を、攻守ともにかけなければならない。明治安田生命J2リーグ第11節アウェーでの対戦では、仙台は一時逆転したが攻撃性を強めた藤枝に押し切られ、2-3の再逆転を許してしまった。一方、6月7日に行われた天皇杯2回戦で顔を合わせたときには、仙台が相手両サイドの裏を取る攻撃の組み立てで押し、FW9中山仁斗のゴールで先制。相手の攻撃の勢いを集中した守備で食い止め、1-0で逃げ切った。当然、あの時とは両チームの成長も、調子を上げてきた選手も異なる。仙台としては、まず相手の“超攻撃”を途中で寸断し、時間を与えないことが大事になってくる。仙台は前後半の立ち上がりでの失点が課題であるだけに、厳しく、鋭く、相手に挑むことが必要だ。

 特に注意したいサイドの攻防では、個人としての球際での競り合いでも、連係でも、相手を上回りたい。MF18氣田亮真やMF26松崎快は相手のドリブラーを上回る迫力とスピードでサイドを支配し、相手にボールを持たれたとしてもサイドバックのDF41内田裕斗やDF25真瀬拓海らとともに囲んで奪い返し、逆に厚い攻撃をしかけることが望まれる。

 そして中央のエリアでのプレーでも、守備から攻撃へ素早く切り替えたり、相手の高い位置での布陣を押し下げるようなプレッシャーをかけたりすることで、相手を押し切りたい。ここはホーム、多くのサポーターが背中を押してくれ、一緒に相手へ強力な圧力をかけることができる。流れの中で相手を押し切れば言うことはないが、それができなくてもセットプレーをもぎ取りたいところ。藤枝は前節・金沢戦でセットプレーから追いつかれており、また、仙台との天皇杯2回戦ではセットプレーが決勝点につながった。FW7中島元彦、MF50遠藤康ら強力なキッカー、そしてDF15菅田真啓やDF20キム テヒョンといった高いターゲットがいて、彼らを組み合わせたアイディアで藤枝のゴールをこじ開けたいところだ。

 パス、ドリブル、プレッシャー、全てを駆使。相手に攻撃の時間を与えない圧力を90分間繰り出し、勝利をつかみ取ろう。