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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

堀体制でのホームゲーム初戦。
強くコンパクトな守備と、深い位置を刺す攻撃を取り戻す!

 試練が続いているベガルタ仙台。堀孝史監督の指揮下では初めてのホームゲームで、明治安田生命J2リーグ戦7試合ぶりの勝利をなりふり構わずもぎ取りたい。選手・スタッフはもちろんのこと、ユアテックスタジアム仙台に集まったサポーターも、遠くから声援を送るサポーターも力を結集し、クラブに関わる全ての者でこの苦境を乗り越えたい。

 今節、ホームに迎えるのは3位の東京V。総失点はリーグで2番目に少ない18で、堅守が特徴だ。ボールを奪取するポイントを明確にし、そこに相手が入ってきたところで激しくプレッシャーをかけてくる。城福浩監督のもとで鍛えてきたその守備強度は、単にボールを奪うだけでなく、相手を消耗させることができる。最後尾に控えるGK1マテウスは前節・徳島戦でも決定的なヘディングシュートを弾き出すなど、シュートストップ能力は好調を維持。頑強なDF15千田海人と、左足から正確なパスを出せるDF5平智広のセンターバックコンビも簡単には崩せない強さを持つ。

 東京Vの攻撃陣も勢いのある若手選手が多い。ルーキーのFW27山田剛綺は相手最終ラインの背後を素早く突く。途中加入のFW39染野唯月のシュートテクニックや、MF22甲田英將の果敢なしかけにも要注意だ。

 仙台はこの強大な相手をどう迎え撃つか。まずは、ここまで積み上げてきたもので、堀体制となって引き継ぎたいものを前節・金沢戦よりもピッチ上で表現することだ。金沢戦では準備期間が3日間に限られた中で攻守の組織を再整備したが、まだ迷いなくボールを前進させたり、攻撃と守備を切り替えたりするところまでは到らなかった。しかし1週間の準備をしたなかで、この東京Vへの対策とともに、好調時にできていたことを取り戻したい。

 具体的には、まず相手の鋭くテクニカルな攻撃を止めるためには、好調時のコンパクトな守備が必要だ。東京Vとの前回対戦だった6月4日の第19節では、仙台は前線からのプレッシングで相手を追い込み、後ろからの押し上げも効いて相手を狭いスペースに閉じ込め、何度もボールを奪い取った。DF15菅田真啓ら最終ラインには、1対1の強さはもちろん、迷いなくラインを上げて相手を押し返す役割も期待したい。前回対戦で好セーブを連発したGK33林彰洋の働きにも注目だ。

 そして仙台の攻撃では、その守備の押し上げに対応し、ボールを動かす位置も高いところへ持ち込みたい。前節はボランチの選手が高い位置でのボール回しに加わったが、ラストパスとシュートがまだ合わなかった。役割を整理して決定機の数を増やしたい。特に、相手DFの間に割って入るMF32鎌田大夢らの縦パスや、MF18氣田亮真、MF27オナイウ情滋、新加入MF26松崎快のサイドをえぐるドリブルといった、相手ディフェンスの深い位置を刺す攻撃の手段も存分に繰り出す必要がある。

 こうした強い守備や深い攻撃は、堀監督もこれまでコーチとしてともに築いてきたもの。勝つための戦術面等の変化はあるが、基本としてきたものを取り戻し、勝利をつかみ取ろう!