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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

後半戦が始まる。
前回対戦よりも試合の主導権を握り、勝利での“リスタート”をしよう

 長い明治安田生命J2リーグ戦も、折り返し地点を過ぎた。このJ2第22節からは、ベガルタ仙台にとって、巻き返しをはかりたい後半戦が始まる。

 序盤戦はなかなか勝点獲得のペースが上がらなかったところから、5月から6月にかけて巻き返してきた仙台。しかしここ2戦は連敗と足踏み状態にある。ホームに戻って迎える今節、徳島に勝つことで、後半戦の進撃に向けた“リスタート”といきたい。

 対戦相手の徳島は、序盤戦でのつまずきから立て直してきたチームだ。スペインでレアル・ソシエダの分析スタッフを務めてきたベニャートラバイン監督を迎えた今シーズンは、戦術の浸透に時間を要したものの、攻撃がうまく回り出して調子は上がっている。もともとボール保持能力に長けたチームであるため、一度ペースを握れば簡単には相手に渡さない。攻守の要であるMF7白井永地がポジショニングでもパスの展開でも優れており、彼の下支えのもとで、MF10杉本太郎のドリブル突破や、後方のDF3石尾崚雅のカバーも生きている。前線では、J2トップクラスの技術を有するFW8柿谷曜一朗、飛び出しと得点センスが光るFW9森海渡が強力な2トップを組む。

 仙台としては、このような徳島に対していいリズムでボールを持たせないことが重要だ。白井ら中盤の選手達に対して前線からプレッシャーをかけて追いこみ、MF6エヴェルトンやMF32鎌田大夢のボランチにボールをおさめて展開できるようなかたちに持ちこみたい。そしてMF18氣田亮真やMF14相良竜之介のドリブル突破を混ぜつつ、相手のポジションにずれを生じさせてゴールまでの道筋を作る。FW9中山仁斗やFW88ホヨンジュンら前線のストライカーたちには、前半戦でなかなか取れなかった分も、後半戦ではフィニッシュの場面で活躍を期待したい。

 相手にボールを持たれたときも、落ち着いて対処したい。特に試合の立ち上がりで相手が圧力をかけてきたとしても、DF15菅田真啓、DF5若狭大志ら最終ラインを中心として跳ね返し、セカンドボールをめぐる争いでも勝利することが必要だ。仙台のボール保持に切り替えれば、相手が高い位置からプレッシャーをかけてきてもいなせるだけのボール回しはシーズンの中で磨かれてきている。

 前回対戦だった第3節では、仙台がセットプレーから菅田のゴールで先制も、退場者を出した後に追いつかれて1-1で引き分けた。ホームで迎える再戦では、プレーでもゴールでも常に先手を取って、サポーターとともに勝利をつかみ取りたい。