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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

課題を解決して攻撃力強化へ。
相手の堅守を攻略し、2点目、3点目をたたみかけたい

 ベガルタ仙台にとって、再び連勝へのチャレンジが始まる。前回のホームゲームである明治安田生命J2リーグ第15節・山形戦では、FW7中島元彦の劇的なゴールによって勝利。中3日で迎えた第16節・熊本戦では、MF14相良竜之介のファインゴールによる1点を守り切り、今シーズン初めての連勝を達成した。そしてさらに中3日での試合となった第17節・大宮戦は、前半は相手を圧倒してMF11郷家友太の今シーズン5点目で先制。しかし、追加点を取れないうちに後半は相手に押される展開となり、終盤に追いつかれて1-1で試合終了。3連勝を逃した。

 この3試合で仙台は2勝1分。連勝できたこと、負けなかったことは収穫だが、チームはここで満足していない。今節から再び勝利を重ねて、さらに上へと突き進みたい。このホームゲームは、そのための大事な一歩となる試合だ。

 仙台が上昇するために必要なことのひとつが、決めるべきときにたたみかける得点力だ。熊本戦のようにDF15菅田真啓らの粘り強い守備によって1-0で逃げ切ることも大事だが、不慮の失点もありうるこの競技では、点差を広げておくに越したことはない。実際に、逃げ切った熊本戦の後にも伊藤彰監督は「我々は2点目、3点目を取って楽なゲームにするところをもっと積み上げていかなければいけない」と反省を忘れなかった。また、大宮戦では2点目を取れなかったことが響いたといえる。仙台は高い位置からのプレッシャーでボールを奪って攻撃に転じることもできれば、長短のパスを組み合わせて相手を動かし、シュートにつなぐこともできるようになってきた。ならば、その攻撃をいくつものゴールというかたちに結実させたいところだ。

 今節の相手である千葉は、仙台の攻撃力が試される相手ともいえる。千葉は元仙台コーチの小林慶行監督が今シーズンから指揮を執っているチームで、最近3試合は3連勝と好調だ。もともと攻撃組織を整備してスタートしていたが、ここ3試合では守備の堅さの方が際立っている。GK1新井章太、DF13鈴木大輔、DF6新井一耀といった経験豊富な守備陣が中央をしっかり引き締め、3連勝中はすべて無失点だった。攻撃に転じれば、パスもシュートも狙えるMF10見木友哉や、チームトップの6ゴールをここまで挙げているFW41小森飛絢らがゴールを狙う。

 仙台としては、千葉が攻撃をスピードアップさせる前にボールを奪い、相手陣内に押しこみたい。横への揺さぶりを生かしてDF41内田裕斗のクロスを生かしたり、MF32鎌田大夢の多彩なスルーパスでDFの間を破ったりすることで、チャンスは増やせる。そしてフィニッシャーとしてのFW13山田寛人やFW9中山仁斗、FW88ホヨンジュンの活躍に大いに期待したい。相手の堅守を攻略し、ユアテックスタジアム仙台でともに勝利をつかみ取り、喜びを分かち合おう!