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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

まずは積極性で上回れ。
鋭い出足で相手の攻撃を押し返し、押しこみ、押し切れ!

 ベガルタ仙台は厳しい状況で山形との隣県対決を迎えることとなった。明治安田生命J2リーグ第12節・大分戦からの短い試合間隔での3試合は、ホームでの2試合を1勝1分で終え、アウェーでの第14節・水戸戦へ。しかしここで0-1と無得点での敗戦を喫してしまった。前節に勝利して調子を上げている山形が相手だが、どのような相手の顔合わせであってもこのホーム・ユアテックスタジアム仙台では勝って次への弾みをつけなければならない。正念場だが、この1戦を制することができればこれまで以上に勢いをつけることができる。勝つことで自らいい流れを引き寄せたい。

 この試合で鍵を握るのは積極性だ。相手の山形は今シーズン途中で監督が交代しているが、攻撃時に人数をかけて厚みのある攻撃をしかけてくるスタイルは継続。渡邉晋監督は仙台を指揮していた2014年から2019年にかけ、複数人がピッチの縦横をフル活用して走るコンビネーションから攻撃組織を構築した実績がある。現在の山形もまた攻撃的で、技術に優れるMF18南秀仁や攻守を下支えできるMF15藤田息吹らボランチを核に、スピードのあるMF42イサカゼインや勢いよくゴールに迫るFW36高橋潤哉らが次々ゴール前に送りこまれる。元仙台のMF21田中渉が左足から繰り出すスルーパスやミドルシュートも脅威だ。前節は藤枝に2点をリードされながら、3得点で逆転勝利して勢いに乗っている。

 仙台はこの山形が攻撃のスイッチを入れるよりも早く前に出てボールを奪い、そして山形最終ラインの背後を突く攻撃を繰り出したい。山形は最終ラインからのビルドアップをしかけてくるが、FW13山田寛人ら前線の選手からアグレッシブに相手へプレッシャーをかけて、ボールを奪ったり、攻撃のリズムを崩せたりできれば、仙台のペースに近づく。さらにMF6エヴェルトンやMF35フォギーニョといった出足の鋭い守備のできる選手たちが相手よりアグレッシブなプレーを見せ、ボールを奪えばFW7中島元彦の高速パス、MF32鎌田大夢のバリエーション豊かなスルーパスで次々山形のスペースを突きたいところ。MF18氣田亮真やMF14相良竜之介のドリブルも積極的にしかけ、相手ゴール前に人とボールを送りこみ、チャンスを量産する試合が望ましい。

 両チームのサポーターが数多くユアテックスタジアム仙台に詰めかけることが予想されるが、やはりホームである仙台の声援が圧倒的に響く状況のもとで、選手たちには大きな後押しが加わることだろう。その声に、拍手を背に受け、仙台は鋭い出足で相手を押し返し、押しこみ、そして押し切りたい。すべての力を結集して、勝点3をつかみ取ろう!