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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

球際での勝負を制し、その先のゴールを何度でも攻略する。
目指すは連勝!

 ベガルタ仙台は明治安田生命J2リーグ第12節・大分戦に勝利。上位チームを相手に勝点3をつかみ取り、ユアテックスタジアム仙台に勝利の歌 ”AURA” を響かせた。あれから中3日、再びホームで迎える今節で今シーズン初の連勝を目指して戦う。

 相手は同じ東北の秋田。2023シーズンのJ2序盤戦を盛り上げたチームのひとつで、堅守を誇る強敵だ。しかし試合を重ねるごとに成長している仙台の力を発揮して、この秋田の壁を越えたい。

 秋田は就任4シーズン目を迎えた吉田謙監督のもと、明確なスタイルでJ2の場に存在感を示している。そのスタイルは堅守速攻。高さと強さ、そして激しいプレッシャーで相手の攻撃を跳ね返し、一気にロングボールでチーム全体に前を向かせる。走力の高い選手たちがしかける速攻は迫力満点だ。相手のねらいにはめられた場合、互いのゴール前を行ったり来たりする忙しい展開になることもありうるが、そのようにオープンな状況になってもMF25藤山智史、MF23田中裕人、MF6諸岡裕人といったハードワークができるボランチたちが中盤を引き締める。

 仙台としては、まずは球際での戦いに勝って、簡単にボールを渡さないことが重要になる。ロングボールのこぼれ球に対し、ボランチのMF6エヴェルトンやMF32鎌田大夢を中心に強さと反応の速さ、ポジショニングの正確さを発揮したいところだ。そしてボールを持っただけで満足することなく、最近の試合で調子が上がっている攻撃につなげたい。MF18氣田亮真やMF14相良竜之介のドリブルを生かした速攻も、FW7中島元彦やMF11郷家友太らがパスをつないで崩す遅攻も使い分け、相手の堅守を何度でも攻略することが望まれる。

 前節から中3日、次節も中3日というハードなスケジュールではあるが、仙台は苦しい時期を経たなかでも、出場のチャンスを得た選手達が力をつけ、誰が出てもチームの組織を機能させられる集団に近づいている。前節は先発に返り咲いた相良が見事なボレーシュートから決勝点を決め、今シーズン初めて出場したMF10梁勇基が経験を生かしてボールを運ぶなどリードを守る戦い方を表現した。前々節の藤枝戦では、けがから戻ってきたFW9中山仁斗が待望の今シーズン初ゴールを記録し、途中出場したMF16加藤千尋も気迫のボールキープからチームの得点につなげた。こうして代わるがわる選手が結果を出すことにより、チームの総合力は向上する。序盤戦で苦労した選手も成長して活躍することによって、今の仙台ではチーム内競争のレベルが高まっているところ。その力を今節のピッチでも思う存分発揮し、球際での勝負も、その先のゴール前での勝負も制し、勝点3をつかみ取ろう!