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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

幅を意識したサイドの攻防が熱い一戦。
このホームで勝利をおさめ、勢いをつけたい

 明治安田生命J2リーグ第2節・栃木戦に続く、ユアテックスタジアム仙台での勝利が欲しい。ベガルタ仙台はここ3試合勝利がない苦しい状況ではあるが、戦い方の幅を広げたり、多くの選手が活躍したりという収穫もつかんでいるところ。その手応えを、結果につなげたい一戦だ。

 今節は2位の大分が相手だ。昨シーズンにJ1参入プレーオフに進出した大分は、継続したチーム作りで、組織的な戦術の浸透度は高い。高いボール保持能力と、ピッチの横幅を活用したポジショニングを磨いている。左のFW18藤本一輝と右のFW29宇津元伸弥といった両ウイングバックは自陣からでも一気に相手ゴール近くまで進出できる走力があり、単独でのドリブル突破も可能。彼らにタイミング良くパスを展開するボランチMF6弓場将輝とMF28野嶽惇也にも注意だ。

 仙台は前節に、ワイドに開いたウイングバックがドリブル勝負をしかけてくる藤枝に苦しめられた。そのときに、相手のドリブルやサイドチェンジに対応した経験を、この大分戦で生かしたい。最近の仙台は4-4-2で戦うことが多いが、伊藤彰監督はその理由のひとつに「選手一人ひとりの守備範囲が広がってきた」という成長を挙げている。相手が左右に開いたシフトを取ってくる大分に対して、スライドしたり、個々のカバー範囲を広げたりして対応したい。最も鍵になるのがサイドの選手で、最近の試合でサイドバックを務めているDF20キムテヒョンや、出場停止から復帰するDF22小出悠太には、相手の大外で攻撃の起点を作らせないはたらきが求められる。そして攻めに転じれば、仙台の2列目ではMF18氣田亮真やMF14相良竜之介のようにドリブルでしかけられる選手もいれば、MF2秋山陽介やDF41内田裕斗のようにパスで崩せる選手もいる。現在チームトップの4得点を記録しているMF11郷家友太の飛び出しにも期待したい。

 セットプレーの場面では、相手のMF17高畑奎汰のフリーキックや、DF31ペレイラの高さに注意したい。仙台は自陣で相手にセットプレーを与えないとともに、サイドからのしかけで逆にセットプレーをもぎ取って得点へとつなげることが望まれる。FW7中島元彦の直接フリーキック、DF15菅田真啓のフィニッシュは大きな武器だ。

 厳しい状況で上位を相手にした踏ん張りどころでの試合ではあるが、この試合を制することで、これから続く短い間隔での試合に向けて勢いがつくはず。ユアテックスタジアム仙台に駆けつけるサポーターの力も結集して、チームと一体となって勝利をつかみ取ろう。