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「V PRESS」

　ウイングバックの選手が幅を取ってしかけてくる大分のスタイルで、重要な役割を果たす片翼がFW18藤本一輝だ。右利きながら左サイドでプレーし、チームの攻撃に大きく貢献している。

　U-15年代まで鳥栖のアカデミーで育ち、藤枝明誠高校、鹿屋体育大学で活躍。大学3年次の2019年の天皇杯では、名古屋を破る金星に貢献した。このときに対戦した大分で、2020年にJFA・Ｊリーグ特別指定選手となり明治安田生命J1リーグ戦5試合に出場。翌年に正式契約し、特に昨シーズンはＪ２リーグ戦23試合に出場するなど主力として経験を重ねている。

　FWやトップ下でもプレーするが、現在の藤本は左サイドからのチャンスメイクが求められている。勢いよく相手コートに進出してボールを運び、チーム全体にも前への推進力をもたらせるアタッカーだ。自らフィニッシュすることもできて、今シーズンはここまで右足と左足で1点ずつ、計2点を記録している。仙台はサイドで相手の勢いを止めるために、この藤本が前を向いてしかけるプレーを封じたい。