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「V PRESS」

前節に複数得点。
攻撃力を向上させた成果を、金沢戦でのゴールで示そう

 明治安田生命J2リーグ第5節・群馬戦で今シーズン2勝目をあげ、ベガルタ仙台がホームに戻ってくる。群馬戦では今シーズン初めて複数得点で勝利し、これまで課題だった攻撃力をアップさせることに成功。多くの選手が関わった攻撃のかたちも多く披露し、MF11郷家友太が仙台加入後初ゴールを決めた。セットプレーからDF20キムテヒョンもゴールし、一度追いつかれてもまた突き放す強さを見せた。伊藤彰監督は手応えをつかんだうえで「もっとクオリティーを出せる選手たちだと思います」とさらに攻撃の質の向上を誓った。郷家も群馬戦で「リラックスして試合に入れるようになった」と自然にコンビネーションを繰り出せるようになったことに触れ「チームとしても徐々に伊藤監督のサッカーを理解して、素晴らしい得点や自分たちの時間を作れてきているのではないかと思います」と先を見た。

 今節の相手である金沢は、仙台と同様に前節で攻撃力が上向きになったチームだ。開幕から4連敗と苦しんでいたが、前節・山口戦では大量5得点で今シーズン初勝利をあげた。ボールを相手から奪う位置が自陣でも相手陣内でもカウンターに持ちこむかたちが整理され、一気にゴール前へ複数人が直線的に走りこむ。勢いに乗せると厄介な相手だ。前節は元仙台のMF14石原崇兆のクロスからFW15奥田晃也のフィニッシュというパターンで2点を取っており、得意な得点パターンになろうとしている。ゲームコントロール役のMF8藤村慶太や、左足から巧みなパスを繰り出すMF10嶋田慎太郎、飛び出しが光るFW11杉浦恭平にも注意したい。

 仙台は金沢の速く鋭い攻守の動きに対し、まずはカウンターの起点を作らせないことが大事だ。前節はMF8松下佳貴が今シーズン初先発で優れたゲームとボールのコントロールを披露しており、彼にFW7中島元彦やMF6エヴェルトンも交え、ボールを的確に動かせる選手たちが中心となって、相手のプレッシャーをかわせるパスワークを見せたい。たとえカウンターをしかけられたとしても、DF22小出悠太らが前節の様に素早い対応で食い止め、再び攻撃に切り替えたいところだ。キムテヒョンがU-24韓国代表の活動に参加するため不在だが、DF41内田裕斗のようにそのポジションを務める選手がしっかり役割を果たすことができる。前節では今シーズン初先発だった松下やFW13山田寛人が活躍したように、チャンスを得た選手が躍動することで、チーム内の競争は活発化している。試合を重ねるごとにチーム力を高めている仙台は、まず前節に上昇気流に乗った攻撃力をユアテックスタジアム仙台で披露したいところだ。