明治安田生命J1リーグ、仙台は7月10日の第22節・札幌戦以降中断期間に入っていたが、いよいよリーグ戦再開となる。
札幌戦は序盤に失点を喫したが、その後31分、FW33フェリペカルドーゾの力強いボール奪取から、左サイドに開いたFW11赤﨑秀平にボールが渡り、クロスが上がる。ここに飛び込んで来たのはDF25真瀬拓海。J1初ゴールとなるシュートが見事に決まって同点に追いつくことに成功した。後半、FW15西村拓真を投入し、攻守に改善を図ってゴールに迫ったが、逆転することはできず1-1で引き分けに終わった。2試合連続負けなかったのは良かったが、8月以降の戦いはぜひ勝ち切る試合を増やしたい。大事なJ1再開初戦はG大阪を迎え撃つ。
今シーズンのG大阪は選手に新型コロナウイルス感染者が出た影響で、序盤の試合を消化できておらず、五輪期間中に中2~3日の連戦を行い、日程を消化している。この試合も本来は3月17日に行われる予定だったが、今日に延期された。リーグ戦に復帰後は思うように勝点を伸ばせず、宮本恒靖前監督が5月13日付けで契約解除となった。代わって強化アカデミー部長と兼務という形で、松波正信監督が9年ぶりに復帰となった。6月1日以降は正式に監督に専任する形となり、ACLも松波監督体制で戦ったが、グループステージ敗退。現在はJ1残留に向けて戦っており、中2~3日で連戦を消化する中、7月27日第3節では残留を争う大分と対戦し、激闘の末3-2で勝利。7月30日、第4節・札幌戦も2-0で連勝。調子を上げてユアスタに乗り込んでくる。
連戦なのでメンバーを入れ替えてくる可能性は高いが、前線の能力の高さをシンプルに使ってくるのは変わらない。直近2戦連続ゴールのFW9レアンドロペレイラや、大分戦で劇的決勝ゴールを挙げたFW39宇佐美貴史、チャンスメイクの得意なMF28ウェリントンシウバ、ヘディングに絶対の強さを誇るFW18パトリック、いずれも脅威なのは間違いない。元仙台のMF21矢島慎也も札幌戦でゴールを決めており好調だ。守備陣もGK1東口順昭、DF3昌子源やDF5三浦弦太など日本代表での経験豊富な選手が揃っており、能力は非常に高い。
G大阪は連戦の疲労があり、仙台は休養十分。しかし、試合勘ではG大阪の方が大きく優っているため、仙台としては試合の入りで十分に注意をしたい。特にボールを奪われた後のリスクマネジメントも徹底し、不用意な失点を防ぎたい。その上で攻撃に転じたら、冷静にプレーし、精度にこだわりたい。
厳しい試合になるのは間違いないが、ここまで積み上げてきたものを全て出し、良い守備から良い攻撃を見せ、絶対に勝利しよう。