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「V PRESS」

　昨シーズン、CSKAモスクワから期限付き移籍で仙台に復帰し、今シーズンは仙台に完全移籍となった西村拓真。ここまでリーグ戦チーム最多の4ゴールを決めており、エースストライカーとして奮闘している。

　リーグ戦中断期間を経ての前節鹿島戦前、「時間が空いた分おろそかになっている部分があると危機感を持っています。もっとハードワークしないといけません。もっと危機感やチャレンジャー精神を持たないと強い相手に勝てません」と西村は並々ならぬ危機感を語っていた。チームとして5月から良い方向に向いてはいるが、もっと上を目指さなければいけないという強い意志が、こうした言葉に表れていた。

　そして、迎えた鹿島戦は相手のロングボール処理のわずかな隙を見逃さず、ボールを奪い取り、GKもかわして無人のゴールにボールを流し込んだ。さらに走行距離も11.788km、スプリント回数も29回といずれもチームトップの数値だった。人一倍危機感を持って試合に臨み、誰よりもハードワークしたことが、良い結果にもつながった。

　「気持ちの部分で昨シーズンとは確実に違って、体も自分の言うことを聞くようになってきました。試合でいろんな課題が出て選手としても成長できているので、それをチームに貢献したいです」と心技体とも充実の西村。2戦連発となるゴールでチームを勝利に導きたい。