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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

勝利で連戦を締めくくる。
クルピ監督が復帰し、高い攻撃力を武器に戦うC大阪。
組織的な守備意識と相手の隙を突く意識を高く持ち、13連戦を勝利で締めくくろう。

 4月17日、明治安田生命J1リーグ第10節・横浜FC戦から続いた中2~3日の公式戦13連戦が今節・C大阪戦で終わりを迎える。こうした過密日程はともすれば疲労などネガティブな印象を持つことがあるが、手倉森誠監督は「鍛え上げる13連戦」とポジティブに捉え、積極的なトライを続けてきた。連戦の始めは苦しんだが、5月1日、第12節・柏戦の勝利から少しずつ光が見え始めた。そして19日、JリーグYBCルヴァンカップ広島戦での3-0の勝利からその光は強さを増し、チームは勢いを加速し始めた。

 23日の第15節・大分戦は、前半FW15西村拓真のゴールで先制。直後に追いつかれたが、辛抱強く戦い、後半ペースをつかむと途中出場のMF26加藤千尋のゴールで相手を突き放し、終盤相手の反撃もGK27ヤクブスウォビィクのファインセーブや、DF13平岡康裕の体を張った守備でしのぎ、2-1で勝利した。26日の第16節・名古屋戦は、FW20マルティノスの右足シュートで先制。その後、特に後半は相手の猛攻を受けたが、DF5アピアタウィア久をはじめ守備陣が相手を粘り強くはね返し続け、最後まで守備の集中は途切れなかった。1-0で上位争いをする相手にアウェーで勝利した。

 現在、仙台はJ2降格圏の17位だが、降格圏外16位の柏とは勝点差1。今節を終えるとJ1リーグは中断期間を迎えるが、ぜひ順位を上げてJ2降格圏脱出して中断期間に入りたい。

 今節対戦するC大阪は、かつて手倉森監督と何度も名勝負を繰り広げたレヴィークルピ監督が今シーズンから復帰。一貫しているのは攻撃に重きを置いたサッカー。15シーズンぶりにC大阪に復帰したFW20大久保嘉人がここまで5ゴールと好調。負傷していたが前節鹿島戦で復帰している。日本代表MF17坂元達裕も3ゴールを挙げており、右サイドからの鋭い突破には要注意だ。もちろんMF10清武弘嗣や、元仙台MF25奥埜博亮の得点力や技術にも警戒しなければならない。守備陣も高さや強さを誇る神戸から移籍のDF43ダンクレーと、ラインコントロールや足下の技術も高いDF15瀬古歩夢、韓国代表にも選出されたベテランGK21キムジンヒョンが揃い、安定感がある。

 仙台としては勝って勢いのある状況だが、3~4月苦しんだことも忘れず戦いたい。組織的な守備ができなければ大量失点につながるし、相手の隙を突く姿勢が無ければ得点は奪えない。1人1人がチームのために必要なプレーを遂行することで、勝利は見えてくる。ハードワーク、献身性、常に相手の隙を狙う嗅覚。今シーズンここまで積み上げてきたものを全て出していきたい。

 決して楽な戦いにはならないが、13連戦最後の試合、ぜひ勝利で締めくくろう。