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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

未来へつなぐ戦い。
若手選手も台頭し、プレーオフステージ進出をかけて挑んでくる広島。
新戦力、若手選手。どんな選手が出ても組織的に戦い、勝利を目指せ。

 JリーグYBCルヴァンカップはグループステージ最終節を迎えた。

 仙台のここまでの戦いを振り返ると、第1節・横浜FM戦はアウェーの地で特に後半は決定機を作るも得点を奪えず0-1で敗れた。第2節・清水戦はMF26加藤千尋が初めて公式戦先発出場し、はつらつとしたプレーで決定機をつくり出したが、あと一歩でゴールを奪えず、カウンター攻撃による失点で0-1での敗戦に終わった。そして、第3節・広島戦。仙台は守備陣が奮闘を見せて、無失点で試合を推移させ、試合終盤MF18中原彰吾のフリーキックをファーサイドのDF5アピアタウィア久がヘディングで折り返し、こぼれ球を加藤が押し込み、公式戦初ゴール。1-0と公式戦初勝利を挙げることができた。

 このまま勝利を積み重ねたいところだったが、第4節・横浜FM戦はFW19皆川佑介のロングシュートや、試合終了間際に挙げたMF32氣田亮真の移籍後公式戦初ゴールなどがあったものの、大量失点を喫して2-5と敗れた。第5節・清水戦はプレーオフステージ進出のためにも勝利が必要な試合となり、MF28佐々木匠の仙台復帰後初ゴールで先制したまでは良かったが、その後、失点を重ねて1-4で敗れ、プレーオフステージ進出の可能性は消滅した。

 しかしながら、今節・広島戦は大事な試合となる。5月15日の明治安田生命J1リーグ第14節・福岡戦は決定機を再三つくりながらも、試合終盤まさかの失点で0-1と敗戦。悔しさをバネにリーグ戦で反転攻勢を仕掛けるためにも絶対に勝利が必要だ。

 広島は今季ここまで、公式戦で2回対戦しており、J1リーグ開幕戦ではFW11赤﨑秀平の終了間際の劇的ゴールで1-1と引き分け、ルヴァンカップでは前述の通り加藤のゴールで勝利しており、1勝1分けと相性は悪くない。しかし、広島はプレーオフステージ進出の可能性を残しており、勝利に向けて強い気持ちで挑んでくることは間違いないだろう。伸び盛りの若手選手としては、リーグ戦でもルヴァンカップでもゴールを決めているFW23鮎川峻。仙台との対戦でも積極的にゴールを狙ってきただけに注意が必要だ。

 仙台はFW33フェリペカルドーゾなど新戦力を試す可能性や、負傷で戦列を離れていたMF30田中渉などを復帰させる可能性がある。さらには、ユース所属で2種登録のMF荒川颯磨、MF齋藤滉介、MF熊谷柊治、MF淀川誠珠、FW加藤壱盛にもチャンスが巡ってくるかもしれない。どんな選手が出たとしても、組織的な守備から入って丁寧に攻撃につなげていくことは変わらない。チームとしてやるべきことをやるのが勝利への近道だ。

 仙台の未来を明るく切り開くために、全力で戦い、勝利をつかもう。