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「V PRESS」

　若手選手が多く出場するJリーグYBCルヴァンカップだが、経験の浅いチームを引き締めるベテランの存在もまた貴重。林卓人は広島でそのような役割も果たすGKだ。

　金光大阪高から2001年に広島入り。2005年からは札幌でプレーしていた。その林にとって大きな転機となったのが、仙台での日々だ。2007年途中に当時J2だった仙台へ期限付き移籍すると、出場機会をつかむ。2009年のJ2優勝とJ1昇格、2011年のJ1リーグ戦4位、2012年の同2位と、チームの躍進を支えた。2013年には仙台の一員として自身初のACL出場も果たしている。

　2014年に古巣・広島へ戻った林は、ここでも出番をつかみ2015年の明治安田生命J1リーグ制覇に貢献。その後も広島の背番号1として長年チームを支えている。

　広島のチーム内競争の中で、今なお成長を続けるGK。味方と連係して確実にシュートコースをふさぎ、飛んできたシュートには鋭く反応し阻止する。味方を動かすコーチングも的確だ。一流の経験を積んできたGKを、仙台は破りたいところだ。