JリーグYBCルヴァンカップはグループステージでの対戦が一巡し、今節から対戦2巡目を迎える。仙台は第1節、横浜FMに0-1、第2節は清水に0-1といずれも1点差で試合を落としたが、4月21日にアウェーで行われた第3節・広島戦ではついに今季公式戦初勝利を手にした。リーグ戦から中3日での連戦ということもあり、リーグ戦での先発メンバーから大きく入れ替わったが、出場した選手は攻守にうまくバランスを取って戦うことができた。ピンチもあったが、GK1小畑裕馬のファインセーブや、DF5アピアタウィア久の好守もあって、相手に得点を許さなかった。迎えた75分MF18中原彰吾のフリーキックをアピアタウィアがヘディングで折り返し、こぼれ球を途中出場のMF26加藤千尋がゴールに押し込んだ。その後も相手の反撃を防ぎ、ついに欲しかった勝点3をもぎ取った。苦しみながらもチーム全員が積み上げてきたものを、結果につなげることができた。
この勢いをリーグ戦にもつなげたかったが、明治安田生命J1リーグ第11節・札幌戦は先制しながらも残念ながら逆転負けを喫した。しかし、内容的には良い形の攻撃も多く見られ、加藤はルヴァンカップに続いてゴールを挙げるなど、好材料も多かった試合。決して下を向かなくて良い。この横浜FM戦、勢いを持って臨みたい。
横浜FMとは今季、既に2回対戦している。ルヴァンカップでは敗れたが、J1リーグ第9節・横浜FM戦は、チーム全体で粘り強い守りを見せ、0-0の引き分けに持ち込み、連敗ストップ。勝点1を獲得することができた。出場する選手が代わったとしても、リーグ戦同様の粘りの守備と、鋭い攻撃を見せていきたい。注目の若手選手は興国高出身MF35樺山諒乃介。ゴール感覚が鋭いだけではなく、戦術理解度が高く、横浜FMの立ち位置を考えたサッカーにも順応している。新戦力では24日、J1リーグ第11節・横浜FC戦がデビュー戦となったFW9レオセアラも途中出場でゴールを決めており、出場したら要注意だ。
しかし、仙台も大卒ルーキーアピアタウィア、真瀬、加藤が、既に主力と言えるほどの活躍を見せている。さらに広島戦で無失点勝利に大きく貢献した小畑や、好守に奮闘を見せたDF31照山颯人もコンディションは良い。こうしたフレッシュな選手の力をチームの力として、勝利をたぐり寄せたい。
チームが積み上げてきたことをしっかり表現し、積極的なプレーを見せ続けることで勝点3に近づく。ぜひホームユアスタで勝利をつかみ取り、リーグ戦での勝利につなげよう。