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「V PRESS」

　試合途中で額から血を流しながらも、攻守で懸命に走り抜き、赤﨑秀平のゴールをお膳立てする見事なドリブル突破を見せた関口訓充。最年長となった今シーズンも、健在ぶりを大いにアピールしたJ1リーグ開幕戦だった。

　2004シーズン帝京高から仙台に加入した関口。同じシーズンコーチとしてチームに加わったのが手倉森誠監督だ。手倉森監督は2008シーズン仙台監督就任以降は、関口の突破力を高く評価し、J1昇格の立役者へと育て上げた。成長著しい関口はJ1の舞台でも活躍を見せ、2010シーズンには日本代表にも選出された。また東日本大震災後は、被災地のために魂のこもったプレーを見せ続け、がむしゃらにピッチを走り回った。手倉森監督共に希望の光となった一人だった。

　関口は2018シーズンに仙台に復帰。ベテラン選手となったが、豊富な活動量でピッチを駆け回る姿は以前と変わらなかった。さらには浦和、C大阪での経験を生かし、テクニックを生かしたプレーも増えた。昨シーズンは苦しい戦いが続く中でも、毎試合全力プレーを見せた。チームを引っ張ることのできるベテラン選手へと成長を遂げてきた。

　そして、再び手倉森監督の下でプレーすることとなった。新指揮官の考えを熟知した関口にかかる期待は大きい。前節のようにゴールに関わるプレーを見せ、チームに貢献し続けてほしい。