VP EYES

みなぎる闘志でリーグ戦連勝を狙え!
ポステコグルー監督の戦術が浸透し、高い攻撃力で優勝争いに絡む横浜FM。
手堅い守備組織を築き、ボールを奪ったら果敢にゴールを目指せ!

 約1ヶ月ぶりとなるユアテックスタジアム仙台で行われる明治安田生命J1リーグのホームゲーム。この間、アウェー2試合と天皇杯4回戦をはさんだが、第25節・鳥栖戦はMF18道渕諒平のゴールで先制するも、後半逆転を許し、1-2と悔しい敗戦を喫した。2週間後の前節・札幌戦は、FW9ハモンロペスのシュートのこぼれ球をMF8松下佳貴が押し込んで先制。その後、相手のミドルシュートで同点に追いつかれたが、直後にDF2永戸勝也のコーナーキックから、この日からキャプテンマークを巻いて試合に臨んだDF23シマオマテがヘディングシュートを決めて再び突き放した。さらに試合終盤には再び永戸のコーナーキックからハモンロペスのゴールが決まって3-1と快勝した。

 18日の天皇杯4回戦は元仙台監督、手倉森誠監督率いる長崎に敗れ、残念ながら残る公式戦はリーグ戦8試合だけとなったが、まだまだ一桁順位まで上がる可能性も残されており、一つでも上の順位を目指したい。

 今節の対戦相手は横浜FM。ポステコグルー監督就任2年目となったが、選手の立ち位置を重視しながら積極果敢にゴールを目指すスタイルが浸透。現在3位で優勝を狙える位置に付けている強豪クラブだ。

 何と言っても脅威なのは鹿島と並んでリーグ最多得点を誇る攻撃陣。現在13ゴールを挙げているFW9マルコスジュニオール、10ゴールのFW23仲川輝人など、ポジションを考えながら動き回り、ゴールへ向かう意識の高いアタッカー陣には注意が必要だ。どこからでもゴールを狙えるのが魅力で、前節は左サイドバックのDF5ティーラトンがゴール前まで上がってきてシュートを決めている。中盤でもキャプテンの1人、MF8喜田拓也が攻守にハードワークを見せており、守備陣も日本代表DF44畠中慎之介と、DF13チアゴマルチンスのパフォーマンスが安定している。

 仙台としては、まずは手堅い守備組織を築いて、強力な攻撃陣を止めていかなければならないが、自陣に貼りついてばかりでもいけない。ボールを奪ったら積極的にゴールに向かっていきたい。前節の試合で35回ものスプリントを見せた、ハモンロペスの走りを生かすのも有効だろう。前節の松下の先制点のように、DF4蜂須賀孝治の良い形でのボール奪取からゴール前までボールを運んだ形が理想的だ。良い守備から良い攻撃につなげる意識を持ちたい。

 あとは前節同様、全ての選手が90分間戦う気持ちを持ち続けることが重要だ。久々のホームゲームで闘志あふれるプレーを見せ、必ず勝利しよう。