真夏の熱戦が続く明治安田生命J1リーグ。仙台は前々節、磐田と対戦。開始早々、MF7関口訓充、MF18道渕諒平が次々とゴールを決めて2点をリード。その後、セットプレーで1点を返され、相手の反撃を受ける時間帯もあったが、初のホーム戦となったGK24ヤクブスウォビィクが好守を見せ、守備陣が集中を切らさず2-1で勝利した。前節は首位FC東京と対戦。多くの決定機をつくったが、後半PKを献上。一度はスウォビィクが止めたかに見えたが、蹴り直しの判定となり失点。その後札幌から完全移籍加入したMF37中原彰吾が初出場し、反撃を仕掛けるも及ばず0-1で惜敗した。現在14位だが、中位は混戦となっており、一つ勝てば大きく順位を上げることができる。着実に勝点を積み重ねていきたい。
今節対戦するのは現在3位の川崎F。2シーズン連続J1リーグ優勝を果たしている強豪だが、現在は首位FC東京と勝点9差とやや離されつつあり、3連覇に向けて厳しい状況に置かれている。前節は10戦勝ち無しと苦しんでいた名古屋との対戦だったが、MF10大島僚太がウォーミングアップ中に負傷し欠場したのも響き、0-3と完敗を喫した。今節は両センターバックDF4ジェジエウが警告の累積により、DF5谷口彰悟が前節退場により出場できない。優勝争いに生き残るため正念場を迎えている。
それでも、ここまで9ゴールのFW11小林悠、6ゴールのFW9レアンドロダミアン、5ゴールのFW20知念慶など攻撃陣の破壊力は抜群。ベテランMF14中村憲剛やMF41家長昭博も健在で、攻撃力は非常に高い。また川崎FU-18出身プロ3年目、MF25田中碧がボランチとして活躍。同じく川崎FU-18出身で阪南大を経由したプロ2年目、MF28脇坂泰斗もサイドハーフとして活躍を見せており、プロ初先発となった第10節・仙台戦では2アシストと苦しめられた。このように若手選手の台頭も見られている。
仙台としては強力な攻撃陣を警戒しなければならないが、ここ4試合セットプレーでしか失点していないことをプラスに捉えたい。DF23シマオマテ、DF13平岡康裕を中心に組織的な守備で相手の攻撃を丁寧に弾き返していけば、そう簡単には失点しない。ボールを奪ったら関口、道渕の両サイドハーフを生かして、相手の空いたスペースを突いてゴールチャンスをつくり出したい。
川崎Fは非常に手強いチームだが、仙台も5月に対戦した時と比べ、チームの完成度は高まっている。自信を持って真っ向勝負で強敵にぶつかっていき、必ず勝利をつかみ取ろう。