明治安田生命J1リーグは後半戦に突入。各クラブは積極的な補強により、チームにさまざまな変化がもたらされている。仙台も例外では無い。第19節・鹿島戦をもってGKシュミットダニエルがベルギー・シントトロイデンへ移籍し、前節・C大阪戦からはGK24ヤクブスウォビィクが新守護神となり、ビッグセーブを連発し、無失点に大きく貢献した。またFW29ジオゴアコスタもC大阪戦でデビュー。体格が良く、背後に抜け出すプレーもサイドに張ってのプレーもできる選手で、今後の活躍が期待できる。さらにはこの2週間の中断期間に、MF37中原彰吾が札幌から完全移籍加入した。精度の高いパスが持ち味のボランチだが、DFやサイドハーフなどもこなせる。こうした新しい仲間たちがいよいよユアスタデビューを迎える。
今節の対戦相手は磐田。長らく名波浩前監督が指揮を執ってきたが、成績不振により辞任。クラブOBの鈴木秀人監督が就任し、新たなスタートを切った。現在17位で、J1残留を目標としている状況だ。そのため、大型補強も敢行している。仙台出身で元日本代表MF2今野泰幸がG大阪から完全移籍。さらにはサイドアタッカーとしてDF29秋山陽介が名古屋から期限付き移籍。そして攻撃力アップのためにFW39ルキアン、MF40エベシリオが加入。こうした新戦力が今節出場することも大いに考えられる。
攻撃の核はここまで5ゴールのFW11ロドリゲス、前半戦アウェイでの対戦で手痛い失点を喫したMF15アダイウトン、FW32中山仁斗といったところ。パワーやスピードのある選手が多く、勢いに乗らせてはいけない選手ばかりだ。またゲームメーカーのMF7田口泰士やMF17森谷賢太郎にも要注意だ。守備陣ではスウォビィク同様、ポーランド国籍のGK21カミンスキーは非常に能力が高く、確実なシュートストップを見せる。
仙台は第19節・鹿島戦で0-4と大敗し、その反省を踏まえて迎えた前節・C大阪戦では手堅い守備を見せて0-0と貴重な勝点1を得ることができた。今節もスウォビィクとDF23シマオマテ、DF13平岡康裕がゴール前をしっかりと固め、中盤も球際の部分で激しさを持ち、手堅い守備を継続させたい。攻撃陣は相手の嫌がるスペースを見つけて、積極的に入り込み、連動性と迫力のある攻撃を見せ、ゴールを奪いたい。
J1残留に向けて意気込みを新たにする相手との対戦。難しい試合になるのは間違いないが、90分間全力で戦い、試合後は新たな仲間たちと共に勝利の喜びを分かち合おう。