明治安田生命J1リーグは前節から後半戦に突入した。仙台は前半戦ラストの第17節・札幌戦は、6月以降、フィジカルの強さを生かした守備でチームに大きく貢献しているDF23シマオマテがコーナーキックからヘディングシュートを決めて先制。その後、同点にされたが、仙台は多くの決定機をつくり出し、後半、相手守備陣のミスからボールを奪ったMF18道渕諒平がシュート。相手GKに弾かれたが、こぼれ球をMF7関口訓充がゴールへ叩き込んだ。終盤のピンチもGK1シュミットダニエルがファインセーブで防ぎ、2-1で勝利し4連勝で前半戦を締めくくった。
この勢いで後半戦最初の前節・浦和戦も勝利といきたかったが、前半終了間際に失点し、後半退場者を出す苦しい展開。しかし、チームは最後まで同点・逆転にすることを信じ、10人で果敢に攻め続けた。0-1の敗戦となったが、戦う姿勢を見せ続けての敗戦。今日の鹿島戦に絶対につなげたい。
鹿島はオフに日本代表DF昌子源がフランストゥールーズへ移籍し、DF西大伍も神戸へ移籍。さらにはMF小笠原満男が現役引退したが、若手選手や移籍加入選手の台頭により、今シーズンもリーグ戦は上位をキープし、1試合消化が少ないが4位と好位置につけている。またAFCチャンピオンズリーグも準々決勝進出を果たしている。
中盤に非常に安定感があり、MF4レオシルバ、MF20三竿健斗の両ボランチは守備力も高い上に攻撃にも絡める。清水から移籍したMF41白崎凌兵もチームにフィットし、ここまで3ゴールを挙げている。また右サイドハーフMF11レアンドロの突破力、MF18セルジーニョのボールキープ、MF8土居聖真のテクニックは素晴らしく、攻撃力は非常に高い。守備陣は若手長身DF28町田浩樹が安定したプレーを見せ、DF39犬飼智也と安定したDFラインを構築。GK1クォンスンテも能力が高い。
仙台としては4連勝時のような、できるだけ前からボールを奪う積極的な姿勢を今節も見せたい。今節はMF5椎橋慧也が出場停止だが、ベテランMF17富田晋伍が守備を引き締めてくれることだろう。ボールを奪ったら、関口、道渕といったサイドハーフを有効に活用し、ゴールへ素早く向かいたい。チームのために献身的にプレーするFW11石原直樹やFW38長沢駿のゴールに期待がかかる。
そして何より、今節が仙台でのラストゲームとなるシュミットのプレーに期待したい。抜群のシュートストップを見せ、チームを引き締め、長短のキックから良い攻撃につなげたい。この試合、絶対に勝利してシュミットを笑顔で送り出そう!