GK 1 シュミット ダニエル Daniel SCHMIDT
1992年2月3日生まれ 197cm/88kg アメリカ合衆国出身
八幡サッカースポーツ少年団→仙台スポーツシューレFC→東北学院中→東北学院高→中央大→ベガルタ仙台(2014年加入)→ロアッソ熊本→松本山雅FC→ベガルタ仙台(2017年復帰)
ついに旅立ちの日がやってきた。2歳から仙台に在住。幼少期ユアスタのスタンドから懸命に声援を送っていた少年は、大人になってピッチで声援を受ける立場に変わり、仙台の守護神として、多くのサポーターに愛される存在となった。そして活躍の舞台は日本から世界へと広がり、日本代表にも定着。ついにベルギーのシント=トロイデンVVからのオファーを受け、愛する仙台を離れることが決まったシュミットダニエル。いよいよ、今節鹿島戦がラストゲームとなった。
東北学院中時代はフィールドプレーヤーも経験。それが今のキック精度の高さにつながっている。本格的にGKとなった高校時代からは恵まれた体格を生かし、スケールの大きな選手へと成長していった。中央大での4年間を経て、2014シーズン仙台に加入。加入後3シーズンはJ2熊本、松本への期限付き移籍で経験を積んだ。
そして、2017シーズン仙台に復帰後は、関憲太郎らとのハイレベルな競争の中、出場機会を増やしていった。少しずつ基本技術を向上させ、ロングキックの質も磨いた。渡邉晋監督が、選手の立ち位置を重視する攻撃的なサッカーを展開したこともあり、後方からの丁寧なビルドアップ、攻撃の起点となるロングキック、相手のカウンター攻撃に対してペナルティエリアを飛び出してのクリア、といった現代サッカーに求められる要素はどんどん向上していく。
こうした中、昨シーズンは大きな飛躍の年となった。初のサッカー日本代表選出、そして代表Aマッチ出場を達成した。そして、仙台でも天皇杯では準々決勝・磐田戦でのPK戦勝利に導くなど、チームの準優勝に大きく貢献した。
副キャプテンに就任した今シーズン、6月のリーグ戦全勝はシュミットの活躍無しには成し遂げられないものだった。第17節・札幌戦でも終盤の相手の猛攻に対し、「落ち着いて自分の間合いで良い準備をしようと思っていました」というシュミットはファインセーブでチームを救い、決勝ゴールの関口も「今日勝てたのはダンのセーブが大きい」と賛辞を惜しまなかった。
「ホームのサポーターの後押しが大きい、と特に今年は思います」と札幌戦後に語ったシュミット。愛する故郷のサポーターの後押しがいかに大きいか、実感していたからこそ、今回の移籍について「苦渋の決断」と表現したのだろう。今日の仙台ラストゲーム。仙台サポーターの皆様には「ダン!ダン!ダン!」と精一杯の後押しをお願いしたい。その後押しを受ければ、最高のパフォーマンスで応えてくれるはずだ。
世界へ羽ばたく守護神を最高の形で送り出そう!ありがとう、仙台の誇り・シュミットダニエル!