MF 18 道渕 諒平 Ryohei MICHIBUCHI
1994年6月16日生まれ 177cm/74kg 宮城県出身
なかのFC→ベガルタ仙台Jrユース→ベガルタ仙台ユース→明治大→ヴァンフォーレ甲府→ベガルタ仙台(2019年加入)
ずっと望んでいたゴールを決め、道渕諒平はユニフォームの胸にあるエンブレムを何度も示した。6月15日の明治安田生命J1リーグ第15節・松本戦。この試合の36分、永戸のクロスに飛びこんで決めたゴールが、道渕にとって仙台に“戻って”きて初めてのもの。自身のJ1初ゴールであり、プロ入り後初めて頭で決めたゴールだという。
この1点が、この試合の決勝点。チームを今季のJ1リーグ戦初のアウェイゲーム勝利、初の連勝に導き、J1通算50勝目へとつなぐものだった。仙台のアカデミーで育った道渕にとって、プロ入り後“ベガルタ仙台の道渕諒平”として記録したゴールは、特別なものとなった。
「仙台に移籍してから、ずっとチームの勝利に貢献したかった。出られなかったときもしっかりトレーニングをしてきた結果」と、道渕は自らのゴールの重みとともに、勝利の重みも実感していた。JリーグYBCルヴァンカップで出場機会を得て、勝利にも貢献。しかしJ1リーグ戦では、なかなか結果を出せず。第5節・C大阪戦でリーグ戦初先発をしたものの、勝利できず再び出番をつかむための苦闘が続く。それでも地味に練習を重ねて戦術に適応し、左右両サイドで出る準備を進めてきた。第14節・名古屋戦では、先制点につながるドリブル突破を見せるなど、フル出場で勝利に貢献。そして松本戦で、大きな結果を出した。
「これを機にアウェイでも勝点を積み上げられるように、そしてホームでももちろんサポーターの力をもらって、勝利につなげていきたい」。かつて観客席から憧れの視線を送っていたピッチに、今は自身が立つ。このゴールで得た勢いを、道渕はさらなる結果につなげる。