VP EYES

勝って決めよう!プレーオフステージ進出。
スペイン国籍選手の個人技を活かす鳥栖との今シーズン3回目の公式戦。
サイドバックの背後のスペースを突いてゴールを奪え!

 JリーグYBCルヴァンカップグループステージは第3節までを消化し、グループBの他の3チームとの対戦が一巡した。前節はホームでJ2柏との対戦。前半はゴールを奪えなかったが、試合が動いたのは後半開始早々の47分。DF27大岩一貴のクロスに対し、ゴール前でFW38長沢駿とDF31照山颯人が被ってボールを受けたが、こぼれ球を長沢が右足で押し込んで先制した。さらに69分、大岩の縦パスを受けたDF2永戸勝也が左サイドからクロス。ファーサイドにいたFW11石原直樹がゴールを決めて貴重な追加点。試合終了間際に失点を喫したが、2-1で快勝した。

 これで仙台は、3連勝で勝点9、他の3チームはいずれも勝点3のため、圧倒的に優位な状況となった。今節・鳥栖戦に勝利すれば、FC東京-柏戦の結果によらず、アウェイ2戦を残してグループステージ突破、6月19日(水)、26日(水)のプレーオフステージ進出が確定する。絶対にホームユアスタで自力で勝ってプレーオフステージ進出を決めたい。

 今節の対戦は鳥栖。この2ヶ月で3回目の公式戦での対戦となる。今シーズン、スペイン国籍のカレーラス監督が指揮を執り、FW9フェルナンドトーレスやMF7イサッククエンカらスペイン国籍選手の個人技を武器に、サイドバックが高い位置を取る攻撃サッカーを展開したが失点が多く、守備的な戦いにシフトして勝点を取った試合もあった。4月6日、明治安田生命J1リーグ第6節での仙台との対戦は再び攻撃的な戦いを見せたが、仙台が鳥栖のサイドバック背後のスペースを丁寧に突いて、FW19ジャーメイン良、MF6兵藤慎剛、FW9ハモンロペスのゴールで3-0と仙台の快勝に終わった。

 ルヴァンカップ開幕戦もJ1リーグ戦も仙台が3得点を挙げているので、鳥栖は守備ブロックを作って手堅く戦う可能性もあるし、攻撃的な戦いを貫く可能性もある。相手がどんな戦い方をしてきても狙い目なのはサイドバック背後のスペースだ。MF18道渕諒平、MF7関口訓充らサイドの選手が積極的に背後のスペースに抜け出し、クロスボールで崩していけば、相手にとって脅威となる。また相手攻撃陣はスペイン国籍選手をはじめFW44金崎夢生やFW40小野裕二ら高い個人技を誇る選手が揃う。リスクマネジメントに注意を払いながら試合を進めていく必要がある。

 公式戦3連敗は避けたい鳥栖は強い思いでユアスタに乗り込んでくるだろうが、相手を上回る勝利への執念を見せ、試合後は選手とサポーター共に、プレーオフステージ進出の喜びを分かち合おう。