明治安田生命J1リーグは第5節までを終えた。仙台は残念ながらまだこの5試合勝利を挙げることができていない。前節・C大阪戦は雪の降る非常に寒い気候の中、FW9ハモンロペスや初先発のMF15吉尾海夏、リーグ戦でのゴールが欲しいFW38長沢駿が果敢にゴールに迫ったが、あと一歩で得点にいたらず、わずかな守備の隙を突かれ2失点し、0-2で非常に悔しい敗戦となった。
大変残念な結果だが、今節もホーム、ユアテックスタジアム仙台で試合ができる。前節の悔しさをバネに、チーム、サポーター一体となって戦い、何が何でも今シーズン初勝利をもぎ取りたい。
今節は、鳥栖との対戦となる。鳥栖とは今シーズン、3月6日に駅前不動産スタジアムで行われたJリーグYBCルヴァンカップ開幕戦でも対戦し、FW19ジャーメイン良の2ゴールとFW20阿部拓馬のゴールで3-1と快勝しているが、その時とはメンバーも異なると思われ、油断はならない。
鳥栖は今シーズンから、スペイン国籍のルイスカレーラス監督が就任した。同じくスペイン国籍で元代表ストライカーのFW9フェルナンドトーレスが昨シーズン夏より加入しており、よりスペイン色が強くなった格好だ。
開幕当初は、新監督のやり方が浸透しきれず3連敗を喫し、3試合で7失点と非常に厳しい結果となった。しかし、ここへ来てチーム状況は改善を見せている。第4節・磐田戦は終盤まで0-0で推移し、試合終了間際に今シーズン新加入のスペイン国籍MF7イサッククエンカのゴールで1-0と劇的勝利を挙げた。前節・横浜FM戦もフェルナンドトーレスが欠場という状況で、横浜FMの強力な攻撃陣を封殺し、0-0の引き分けで勝点1を獲得した。本来はサイドバックのDF35藤田優人をセンターバックに据えるなど、ポジションコンバートも功を奏し始めている。手堅い守備からFW44金崎夢生や、FW11豊田陽平につなぐカウンター、そしてセットプレーで虎視眈々とゴールを狙う。
仙台としては、鳥栖の守備組織を打ち破る必要がある。前回、ルヴァンカップの対戦時はジャーメインや阿部のドリブルでの馬力、突破力をつかってこじ開けたが、対策も講じてくることだろう。MF14石原崇兆、DF4蜂須賀孝治、MF18道渕諒平のクロスからの攻撃や、長沢の高さを生かした攻撃など、さまざまなバリエーションで今回もゴールへの道をこじ開けていきたい。守備ではカウンター攻撃へのリスクマネジメントやセットプレー時の守備を徹底しなければならない。
2試合連続無失点の相手から得点するのは簡単ではないが、絶対に勝利をつかみ取るという強い意志を持って戦おう。