日本代表戦による中断期間から明治安田生命J1リーグが再開する。仙台は現在、JリーグYBCルヴァンカップは2連勝中だが、J1リーグは1分け3敗とまだ勝利が無い。第3節・神戸戦はDF2永戸勝也のコーナーキックからDF23シマオマテの移籍後初ゴールが決まって先制に成功したが、前半途中から神戸の攻勢を止めきれず3失点を喫し、1-3で敗れた。第4節・湘南戦は攻撃参加してきた相手DFにシュートを決められ2失点。試合終盤、FW9ハモンロペスの今シーズン、初ゴールが生まれたが1-2で敗戦。
ここまで、リーグ戦は苦しい戦いを強いられてきたが、巻き返しを図るため、チームは2週間真摯にトレーニングに励んだ。今節からホーム公式戦3連戦となるので、ここで内容と結果が伴った試合ができれば、チームの流れを一気に良い方向へ変えられる。非常に重要な3試合の初戦はC大阪との対戦となる。
C大阪は今シーズンより、J2東京Vの監督を2シーズン務めたロティーナ監督が就任した。スペイン国籍の監督らしく立ち位置を重視しながらも、守備をしっかりと整備するスタイルで、東京Vを大きく躍進させた実績を買われた。開幕戦の神戸戦は、自慢の守備が機能し、攻撃のタレント豊富な神戸相手に無失点で勝利を挙げ、順調なスタートを切ったかに見えたが、その後は3連敗。新たなスタイルの浸透に少し時間がかかっている。
攻撃の核となるのはFW8柿谷曜一朗、MF10清武弘嗣ら日本代表経験もある高い技術を備えた選手たち。さらに今シーズンは、札幌よりFW9都倉賢が移籍加入。まだリーグ戦でゴールは無いが、高さを生かした迫力あるプレーは脅威だ。中盤は積極的にゴール前に顔を出すMF11ソウザに加え、仙台ユース出身で長らく仙台の中心選手として活躍したMF25奥埜博亮が加入。攻守にハードワークし、高い技術でゴールを奪う選手であることは多くのサポーターの皆様も熟知していることだろう。
仙台としては、攻撃では相手よりも速く優位に立てる位置へ動いて、試合の主導権を握りたい。また、サイドからの攻撃はクロスやカットインからのシュート、3バックの一角の攻撃参加など豊富なバリエーションを見せたい。古巣対戦となるMF7関口訓充や、DF4蜂須賀孝治らのアグレッシブなプレーに注目だ。守備では試合中の相手の立ち位置変化に気をつけながら、相手の使いたいスペースを使わせないようにしたい。キャプテンDF27大岩一貴の守備陣統率に期待がかかる。
勝利に向けて総力結集し、ホームユアスタで今シーズン、リーグ戦初勝利を挙げよう。