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　昨シーズン、4月に6シーズンぶりの仙台復帰を果たした関口訓充。リーグ戦16試合に出場し、左ウィングバックのレギュラーにも定着。ベテランとしてチームを引っ張ることのできる選手に成長した。

　昨シーズン、レギュラーに定着できたのは、浦和やC大阪へ移籍したことでプレーの幅が広がったことが大きい。自慢のドリブルはスピード、勢いだけでなく、フェイントを巧みに交えることでき、1対1で相手を抜ききることができる。左サイドを縦に走ってクロスボールを入れるだけでなく、カットインしてのシュートも得意。状況に応じて巧みにプレーを使い分けられるので、前に出てくる相手でも引いて守ってくる相手でも、攻撃で効果的なプレーができる。そして、献身的な守備も見逃せない。チームの勝利のために毎試合全力を尽くす姿勢は若い選手の手本となっている。

　若い選手が増えたチームの中で、練習中は積極的に声を出し、さまざまな選手と冗談も交えながらコミュニケーションを取る。現在3バック左を務める永戸勝也とも「キャンプからすごく話し合っていて、いろんな形を築き上げようとしています」と左サイドの攻守について意見交換を欠かさない。

　リーグ戦、ここ2試合はMF石原崇兆が左ウィングバックで先発出場。競争は激しくなったが、それも関口の発奮材料になるはず。古巣対決に向けて気持ちを前面に出し、勝利のために走り回る。