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DF 23 シマオ マテ SIMAO MATE

1988年6月23日生まれ 180cm/78kg モザンビーク出身
パナシナイコス(ギリシャ)→山東魯能(中国)→レバンテ(スペイン)→アルアハリ(カタール)→ベガルタ仙台(2019年加入)

世界の舞台で経験を積んだ、
モザンビークからの助っ人。

 「存在感とか、体との使い方とか、すべてが勉強になります」と、同じDFの大岩が称えるのが、今季から仙台に加わったシマオ マテ。Jリーグでは初めてとなる、モザンビーク出身の選手だ。

 2007年、大志を抱いてギリシャに渡り、名門・パナシナイコスでプロデビュー。そこから様々な舞台で経験を積んできた。パナシナイコス所属時にはUEFAチャンピオンズリーグの舞台に立ち、他国の名だたる強豪とも激突。スペインのレバンテに活躍の場を移してからも、メッシやクリスティアーノ ロナウドらと対戦してきた。

 「彼らは全力を尽くさないと、まともにやり合えないような相手でした」。穏やかな表情で振り返るシマオ マテだが、ピッチに立つと力強いプレーを見せる。ガツンと音が聞こえてきそうなハードタックルも、相手とボールの間に体を入れる動きも、経験に裏打ちされた読みも、DFとして高い個人能力を感じさせるものだ。

 仙台に来る前にしばらくプレーから離れていたこともあって、加入当初はコンディション作りに時間をかけた。しかし、調整が進み、明治安田生命J1リーグ第2節・横浜FM戦でJリーグデビューを果たす。ポジションは、スペインでも何度となくプレーしていたというボランチだった。ロングボールをはね返したり、相手のパスを先読みしてカットしたりと、中盤の防波堤の役割を果たす。相手の裏を突くロングパスも見せた。連係はこれからまだ深めていく必要があるが、今後の活躍を予感させるプレーぶりだった。

 「試合に負けてしまったけれど、こうしてサポートしてくれることに感謝しています」敗戦を悔やみつつ、仙台サポーターを賞賛したシマオ マテ。これからさらに攻守ともプレーに磨きをかけ、仙台の勝利に貢献してくれるだろう。