2019シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕する。昨シーズンのJ1リーグは上位を伺う順位につけた時期もあったが、最終的には11位で終了。昨シーズン終盤「思ったよりも手応えが無かった」と振り返った渡邉晋監督は、今シーズン「ReVoluition」をスローガンに掲げてチームの大改革に打って出た。選手の1/3を入れ替え、コーチ陣も刷新。昨シーズンまでの立ち位置を重視するサッカーという基盤は残しつつも、リーグ戦上位進出、そして昨シーズンあと一歩のところで届かなかったタイトル奪取に向けて、変革をしていくという強い決意を持って始動し、約1ヶ月のキャンプで厳しいトレーニングに励んだ。
そして、迎えたリーグ開幕戦、対戦相手は昨シーズンの天皇杯決勝で悔しい敗戦を喫した浦和。天皇杯のリベンジを果たす機会が早速やって来た。浦和は昨シーズン途中から監督就任したオズワルドオリヴェイラ監督が今シーズンも指揮を執る。最大の特長は手堅い守備と速攻。日本代表DF5槙野智章、元五輪代表DF31岩波拓也らを擁するDFラインは非常に強固。元日本代表GK1西川周作も健在だ。一方の攻撃陣はベテランFW30興梠慎三に加え、C大阪から完全移籍の長身FW14杉本健勇が加わり、攻めのバリエーションが広がった。彼らに精度の高いパスを出すMF7長澤和輝、MF10柏木陽介、そしてサイドから高精度のクロスを上げられるMF3宇賀神友弥、DF27橋岡大樹にも要注意。各ポジションに能力の高い選手を揃えている。
この強敵相手に、仙台は昨年の天皇杯同様勇敢に戦いたい。まずは攻撃陣に期待がかかる。新加入FW38長沢駿は高さもさることながら、足下の技術も高くボールキープできる。昨シーズン、途中加入で仙台に復帰したFW9ハモンロペスの強烈な左足のシュートにも期待がかかる。そして昨シーズン、チーム年間MVP、FW11石原直樹も当然良い仕事をしてくれるだろう。さらにはキャンプでの評価が非常に高いMF15吉尾海夏や、昨シーズン終盤好調のFW19ジャーメイン良など誰が出ても面白い攻撃が見られるだろう。これに副キャプテン就任のDF4蜂須賀孝治、仙台のレジェンドナンバーを引き継いだMF7関口訓充のサイドアタックが加われば、非常に強力な攻撃が期待できる。
中盤では急成長するMF5椎橋慧也と、札幌から移籍加入のMF6兵藤慎剛が粘り強くこぼれ球を拾い、精度の高いパスで攻撃へつなげたい。さらにはキャプテンDF27大岩一貴と、副キャプテンGK1シュミットダニエルを中心に、昨シーズン以上に強固な守備を見せたい。今シーズンは3バックの一角に入る機会が増えそうなDF2永戸勝也にも注目だ。
まずは攻守に強烈な印象を残し「仙台は変わった」と言わしめるサッカーを繰り広げたい。開幕戦から「ReVolution」を巻き起こそう!