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FW 37 ハモン ロペス RAMON LOPES De Freitas

1989年8月7日生まれ 185cm / 79kg ブラジル出身
フルミネンセ/ブラジル→クルゼイロ/ブラジル→FCヴォリン/ウクライナ→レフスキ・ソフィア/ブルガリア→FCヴォリン/ウクライナ→ベガルタ仙台(2014年加入)→柏レイソル→ベガルタ仙台(2018年加入)

大きく成長を遂げた場所に、
彼は帰ってきた。

 9月11日、ハモンロペスがベガルタ仙台に帰ってきた。

 「日本で初めてプレーをしたチーム。すごく嬉しい」。合流初日に、ハモンロペスは素直な感情を言葉にした。プレーでもそれ以外でも、様々な思い出のある場所。その仙台のクラブで再びプレーする喜びは、何ものにも代え難いものだった。

 ハモンロペスはブラジル出身だが、プロとしてのキャリアは国外の方が長い。ウクライナのヴォリン・ルーツィクでは、一時ブルガリアでのプレーをはさみながらも実に6シーズンに渡ってプレー。母国と大きく異なる環境にも適応して活躍し、2014年の夏に日本へやってきた。

 ちょっとシャイな性格のハモンロペスだが、「ここは、温かい環境だと感じました」という仙台で、次第に日本の暮らしに適応。ただし、プレーにおける適応には少し時間がかかった。仙台に来るまでには右サイドのMFでプレーすることが多く、中に切れ込んで左足でラストパスを出すプレーが得意だったという。憧れの選手は同じ左利きでドリブラーのロッベン(現バイエルン・ミュンヘン)だった。

 しかし、渡邉監督の指導のもと、FWにコンバートされて、プレースタイルの幅を大きく広げることに成功する。「初めてやることが多く、最初は難しかった」というFWだが、次第に周囲との連係の中で、体の強さや空中戦の強さといった武器を生かせるようになった。2016年には、得意の左足ミドルシュートだけでなく、日本に来てから増えたというヘディングのゴールも量産。シーズン10得点を達成し、自身初のハットトリックも記録した。

 翌年、惜しまれながら仙台を去ったハモンロペスは、柏の選手として、対戦相手として、ユアテックスタジアム仙台のピッチに立ったこともあった。しかし今季途中、無所属に。「その間もオファーがあったのですが、ベガルタから『興味がある』という話があると、すぐに行こうと決断しました」。その彼の“復帰”第一戦となった明治安田生命J1リーグ第26節・FC東京戦では、サポーターは大音量のコールと応援歌で、背番号37となったハモンロペスを迎え入れた。

 「攻撃面で、自分の特徴をさらに生かせそう」と、今の仙台のシステムでのプレーにも意欲的だ。自身を大きく成長させてくれたこの仙台で、ハモンロペスは前よりも活躍することを目指す。