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　今シーズンも守護神としての活躍が期待されたGKシュミットダニエル。しかしここまで負傷の影響や、関憲太郎、川浪吾郎との激しい競争もあって、なかなか継続して試合に出場することができなかった。

　しかし、8月5日の第20節・磐田戦で先発出場のチャンスをつかんだ。残念ながら2-3で敗れてしまったが、長身を生かしたハイボール処理や、攻撃への起点となるロングキックなど持ち味は随所に見せた。

　そして、8月11日の第21節・柏戦でも引き続き、出場機会を勝ち取った。前節以上に持ち味を見せた。特筆すべきは両サイドのウィングバックへの正確なキック。時にはスローイングでサイドにボールを供給することもあった。これがスムーズな攻撃へつながってリズムが生まれた。攻撃だけでなく、守備でも再三ファインセーブを連発し、チームに勇気を与え無失点での勝利に大きく貢献。今後に期待を抱かせる素晴らしいパフォーマンスだった。仙台のサッカーはGKがビルドアップへの関与が非常に重要となるが、長身ゆえの広い視野を生かし、遠くでフリーとなった味方に精度の高いロングキックを入れられるのはシュミットの大きな魅力だ。

　今後も関や川浪、イユノと切磋琢磨しながら、さらにパフォーマンスを向上させ、日本代表入りも視野に、守備だけでなく攻撃での貢献も期待したい。