厳しい暑さが続く中、仙台は明治安田生命J1リーグ前節の柏戦から中2~3日の公式戦5連戦となる。第18回アジア競技大会に出場するU-21日本代表に招集されたDF6板倉滉が今節からチームを離れることになるが、現在出場できる選手の力を結集し、この連戦を乗り切りたい。
今節、対戦する湘南とは、今シーズンの公式戦3試合全て激闘を繰り広げてきた。5月6日に行われたJ1リーグ第13節は、前半は仙台が圧倒し、MF16野津田岳人、FW30西村拓真のゴールで2点リードするが、後半1点を返されると、非常に厳しい時間帯を迎えた。しかし西村の終盤のゴールで再度突き放し、3-1で勝利した。しかし約1ヶ月後の6月2日JリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第1戦での対戦は相手に背後のスペースを突かれ0-3で敗戦。準々決勝進出のために4点を取ることが必要となった6月9日の第2戦は立ち上がりから猛攻を仕掛け、DF13平岡康裕、西村のゴールで2点を奪ったが、後半、カウンターで失点。それでもMF7奥埜博亮のミドルシュートで1点を奪い、最後まで追加点を奪おうと懸命に攻めたが3-1で試合終了。90分間では勝利したが、準々決勝進出を阻まれる悔しさを味わった。全ての試合で3ゴール以上が決まっており、互いに持ち味を存分に見せ合う好試合であった。今回の対戦も激闘になることは間違いないだろう。
湘南はW杯中断後、非常に好調で中断期間にJ2徳島から完全移籍加入したFW38山﨑凌吾がゴールを量産しており、絶好調。神戸から期限付き移籍のFW50小川慶治朗も徐々にチームにフィットしている。前回までの対戦時にはいなかった強力な攻撃陣には注意しなければならない。もちろんチーム最多の5ゴールを挙げているMF2菊地俊介や、ルヴァンカップで手痛い敗戦を喫した際に活躍を許したMF7梅崎司やFW15野田隆之介などの攻撃陣も警戒したい。
仙台としては湘南の試合中のさまざまな変化への察知を早くする必要がある。布陣を変えてくることもあるし、攻撃の勢いが増してくることもある。こうした変化にピッチ上で早めに対応していかなければならない。そして当然、湘南は球際の激しさや、縦への速さといった部分を見せてくる。球際勝負で負けない、相手よりも走るということを意識して戦いたい。
新たな攻撃陣を獲得した湘南は手強いが、仙台もFW41ハーフナーマイクを獲得し、高さを生かした新たな攻撃スタイルを見せている。連戦で厳しいが、仲間を「信」じて走り、勝利をつかみ取ろう!