NEW HERO

FW 19 ジャーメイン 良 Ryo GERMAIN

1995年4月19日生まれ 182cm / 75kg 神奈川県出身
南毛利FC→FC厚木JrユースDREAMS→流通経済大学付属柏高→流通経済大(2017年/JFA・Jリーグ特別指定選手)→ベガルタ仙台(2018年加入)

スピードに加え、
新たな武器をゴールに結びつける。

 昨年の7月22日に、ユアテックスタジアム仙台で開催されたプレシーズンマッチ。この場で初めて仙台サポーターの前でプレーしたジャーメイン良は、それから一年が経ち、J1の舞台で日々成長。明治安田J1リーグの前半戦を終え、さらにスケールアップを予感させるプレーを見せている。

 JリーグYBCルヴァンカップでは、グループステージの6試合すべてにフル出場した。「長く出続けることができたので、J1のスピードなどに対して徐々に慣れてきたところはあります。相手の体の強さに押し切られず、チャンスを作れる回数が増えてきました」。手応えを得た場面も多かったが、「もっとリーグ戦の舞台でも結果を残したい。そのためにも全てのレベルアップを」と、出るだけで満足する段階はとっくに過ぎていることを、本人は自覚している。

 ジャーメインの最大の武器は相手を振り切るスピードだが、スペースに走りこむだけでなく、ボールをおさめてしかけるプレーも増えてきた。「ボールをしっかりおさめるところは、意識して、試合に出続けて、身についてきたこと」と、本人は普段の練習と実戦経験の成果であることを強調する。そしてさらに武器を増やし、FWとして最大の成果であるゴールを目指している。ルヴァンカップでは2得点したが、リーグ戦のゴールはW杯による中断期間までにはまだなかった。

 そしてリーグ戦としては再開初戦となるJ1第16節・横浜FM戦で、ジャーメインは待望のJ1リーグ戦初ゴールを決めた。だが、ホームで決めたこのゴールにも、本人は満足しなかった。「いろいろな意味で一生忘れないような初ゴール。でも…」と、チームとしては大敗に終わった中、自身のゴールで立て直せなかったことを悔やむ。しかしこの、蜂須賀からの斜めのパスを受け、素早くシュートに持ちこんだかたちは、「いいかたちでボールを受けられるように練習してきた成果」と本人が明かしたように、自身のプレーの質を高めてきたからこそできたものだった。

 続く第17節・鳥栖戦では、途中出場から石原のスルーパスを受け、西村の決勝点をアシスト。「相手DFの間を突く、狙いどおりのかたち」というプレーだった。これが、ユアスタでデビューしてからちょうど1年の日に残した結果だった。日々成長を重ね、結果に結びつけるルーキーは、これからもサポーターを沸かせるプレーを見せてくれるだろう。