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　昨シーズン、浦和から期限付き移籍し10ゴールを挙げ、今シーズンは完全移籍となったFW石原直樹。ここまでリーグ戦全試合に出場し3ゴールと活躍している。

　今シーズンは対戦相手によって前線の形を使い分けているが、石原は2トップでも3トップでも機能する。ゴール前でボールキープができ、少し後ろの位置から飛び出すこともできるので、どんな状況でも決定機を作り出すことができる。湘南、大宮、広島、浦和と多くのクラブを渡り歩き、さまざまなスタイルを経験し、プレーの幅を広げてきたからこそ、あらゆる状況に適応できるのが石原の最大の魅力だ。

　広島でリーグ優勝を経験。勝者のメンタリティを仙台にも植え付けようとしている石原は、2-2の引き分けに終わった札幌戦後こう語った。「意図のあるパスが少ない。シュートして欲しいのか、ワンタッチで欲しいのか、どちらの足につけるのか。一つのパスへの愛情が欲しい。」もっとチームを強くしたいという思いからチームメイトに厳しい要求をするだけでなく、自分にも厳しい。公式戦15連戦では、コンディションを考慮され途中出場の試合もあったが「先発で出たい。常に目の前の試合に合わせている」と厳しい日程でも先発出場へ強い意欲を示した。G大阪戦、湘南戦とここ2試合は先発出場が続いたが、クオリティの高いプレーを見せ続けている。

　仲間にも自分にも厳しく向き合い、高い向上心を持つ石原が仙台をさらなる高みへ導く。