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DF 39 金 正也 KIM Jungya

1988年5月17日生まれ 183cm / 74kg 兵庫県出身
フレスカテルツァ→神戸科学技術高→駒澤大→ガンバ大阪→サガン鳥栖→ガンバ大阪→ベガルタ仙台(2018年加入)

厳しい試合も数多く経験。
心身に強さを見せるDF。

 歴戦のDFだ。強豪のG大阪でJリーガーとしてのキャリアをスタートさせ、特に2014年には国内タイトル三冠を獲得したチームで経験を重ねた。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いの場にも立った。シビアな試合の空気を何度となく吸ってきた経験を生かすことを期待され、今季から仙台に加わることとなった。

 「目の前の試合を一生懸命やって、それで勝ちを重ねて、みんなと一緒に喜べるように、最後に笑えるように、一試合一試合頑張っていきます。毎試合、スタンドがいっぱいになるようになればいいと思いますし、そのためにも僕たちが頑張って上位に行ければ」と1月13日の新加入会見でサポーターに直接その意気込みの言葉を届け、金正也は今、プレーでその心意気を表現しようとしている。

 空中戦の強さを始め、目の前のボールも相手も跳ね返す。力強いセンターバックだ。そして奪ったボールを、確実に味方に届ける役割も果たす。守るだけでなく、守備から攻撃への切り替えにおいても、大きな役割を果たす存在でもある。

 開幕前は負傷の影響で別メニューの時間も長かったが、コンディションを取り戻すと、強さと賢さを兼備したプレーをピッチ上で見せている。明治安田生命J1リーグ第1節・柏戦では終盤のわずかな時間ながらユアテックスタジアム仙台で加入後、初出場を果たし、1-0で逃げ切ろうとするチームを最終ラインから支えた。

 また、その守備の強さだけでなく、心の強さを存分に見せたのが、3月14日のJリーグYBCルヴァンカップ第2節・横浜FM戦だった。前半のうちに退場者を出して数的不利になったチームは、相手の猛攻を受け防戦一方。しかし金正也は、何度となく相手攻撃陣の前に立ちはだかり、ラストパスやシュートを刈り取った。本人は「最低限のことを味方に伝え、自分自身はとにかく体を投げ出して相手をブロックすることを心がけていました」と振り返る。それに加え、渡邉監督は「ハーフタイムに戻ってきた選手の中で、正也は特にポジティブな言葉をかけて味方を支えていました」とこのDFを称えた。この心身両面の強さを見せたDFの貢献もあって、仙台は苦しい試合を無失点で乗り切ることができた。

 彼の経験も強さも、これから何度となく、チームを助けてくれることだろう。