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　今シーズンの仙台、キャプテンは3名体制となった。4年連続キャプテンを務め、チームの精神的支柱である富田晋伍。昨シーズン途中から3バックの中央に入り安定したパフォーマンスを見せ、ゲームキャプテンも務めていた大岩一貴。そして、仙台ユース出身で中盤の核として昨シーズン大きな成長を見せた奥埜博亮もまたキャプテンに就任した。

　奥埜は昨シーズン開幕から3トップのシャドーストライカーとして活躍してきたが、昨秋、富田の負傷に伴い、シーズン終盤までボランチとしてプレー。守備で奮闘しつつも攻撃のテンポを上げ、富田とは違った持ち味を生かしてチームに大きく貢献。J1の高いレベルでFWでも中盤でも活躍できる選手へと成長を遂げた。

　ボランチでコンビを組んだ三田啓貴が神戸へ移籍した今シーズン、奥埜への期待はより一層大きくなる。昨シーズン終盤「キャプテンシーを求められる年齢になった」という奥埜。周囲の期待を理解しているからこそ、今シーズンにかける思いは人一倍強い。

　これまで以上にゴールやアシストという目に見える結果が求められるが、1年1年真摯にサッカーに向き合い、常に難しい状況を乗り越えてきた奥埜であれば、シーズン終了時には「奥埜をキャプテンにして良かった」と誰もが思う活躍を見せてくれるはずだ。実直な奥埜らしい新たなキャプテン像を確立してほしい。