FW 20 阿部 拓馬 Takuma ABE
1987年12月5日生まれ 171cm / 72kg 東京都出身
小平FCイレブン→FC.VIDA→横河武蔵野FCユース→法政大学→東京ヴェルディ→VfRアーレン/ドイツ→ヴァンフォーレ甲府→FC東京→蔚山現代FC/大韓民国→ベガルタ仙台(2018年加入)
迷いなく、ゴールに進むFWだ。
「自分の特徴は、ゴールにからむプレーや、気持ちの面で一生懸命やるところ」。1月13日の新加入選手会見の席で、阿部拓馬は仙台サポーターを前にアピールした。
これまでに甲府やFC東京の一員として、仙台と対戦経験がある。厄介な相手だった阿部だが、仙台からの数度にわたるオファーを受け、2018シーズンからこの街でプレーすることを決めた。
ボールとゴールに対する強い意欲をプレーで表現し、相手DFとの一対一の真っ向勝負も恐れずに突破する。仙台のシステムの中では、1トップでもその少し後方のシャドーのポジションでもプレーが可能だ。単独突破だけでなく、周囲とのコンビネーションからゴール前に飛び出す動きも巧みだ。
キャンプでもチームメートとの連係を深めると、練習試合でゴールを何度も決めている。2月10日に宮崎市で行われた練習試合の広島戦では、味方が右サイドで素早い連係により攻撃を組み立てると、阿部は相手ゴール前に素早く、そして鋭く飛び出した。そして野津田からのクロスを受けると、遅れてプレッシャーをかけてきた相手を振り切ってシュート。見事、ゴールを決めてみせた。
「ナオさん(石原)とガク(野津田)でうまくワンツーで抜けたところで、残りの一枚で自分が入る、狙いどおりのかたちでした」と手応えを得た一方で、「まだまだ動きの質などに改善の余地があるので、そこはまだ突き詰めていきたい」と、さらなるプレーの向上を目指す。その成果は、これから開幕後の試合で、サポーターの前で見せてくれるだろう。
「ブーイングにも一体感があったので、これからやるのが楽しみです」と、阿部はユアテックスタジアム仙台でのプレーを心待ちにしている。仙台サポーターから阿部への声は、これからブーイングではなく背中を押すコールとなる。存分に能力を発揮し、何度でもゴールを決めてほしい。