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　仙台在籍2シーズン目を迎えた大岩一貴。昨シーズンも右サイドバックやセンターバックなどDFラインならどこでもこなしたが、今シーズンは3バックの主に右サイド、時には真ん中など守備のオールラウンダーとして活躍している。

　大岩の魅力は豊富な活動量と、対人守備の強さ。相手選手に背後のスペースを突かれたとしても、懸命に走って追いつくことができ、フィジカルの強さを生かしてボールを奪い取る。これまで以上に攻撃に重心を置く仙台は、DFラインの背後のスペースを必ず狙われる。そうした中、90分間しっかり走れて個で守れる大岩はチームに欠かせない存在だ。

　さらにはヘディングの強さを攻撃でも生かしている。前節、明治安田生命J1リーグ・横浜FM戦では三田啓貴のコーナーキックから、ニアサイドでフリーになってヘディングシュートを決めた。昨シーズンからずっとプレースキック時にヘディングシュートを狙ってきた成果が出た。単純に高さ勝負に強いだけでなく、相手のマークを外す動きも身につけている。

　また、今シーズンの仙台は3バック両サイドの攻撃参加も魅力の一つ。増嶋竜也と共に大岩も機会を見て積極的に前へ出る。前節でも、ゴール前に顔を出して惜しいシュートを放つ場面が見られた。今後、流れの中からもゴールを決めたい。

　攻守両面でチームに貢献している大岩。さらなる守備の安定と、ゴールにつながるプレーの増加に向けて、大いに期待が高まる。