JリーグYBCルヴァンカップグループステージも後半戦に突入した。第1節でFC東京に大敗した仙台だったが、第2節磐田に2-0、第3節清水に3-1、第4節大宮に2-1と3連勝。磐田戦ではMF28佐々木匠が、清水戦ではMF34椎橋慧也が公式戦初先発初ゴール。大宮戦では佐々木のゴールに加え、FW30西村拓真が今シーズン初ゴール。DF32小島雅也も活躍を見せた。試合ごとにヒーローが変わる理想的な展開で、ついにAグループ首位に立った。このままグループステージ突破へと近づくため、今節柏戦は重要な試合となる。
柏は明治安田生命J1リーグ第4節でも対戦。その時は試合終了間際のMF7奥埜博亮のゴールで1-0と勝利している。昨シーズンも公式戦で3回対戦し、全て勝利していて、公式戦4連勝中だ。ただ、ルヴァンカップは互いにリーグ戦とはメンバーが入れ替わる上、柏はリーグ戦では目下4連勝中と好調を維持している。高い個人技を誇る選手が多いので手強い相手である。
柏はU-18出身選手が非常に多いのがクラブの特色で、下平隆宏監督もかつてU-18監督を務めていた。ルヴァンカップでも第1節清水戦でMF17手塚康平がゴールを決めている。また、これまでの3試合で先発出場しているDF5中山雄太は先日発表されたU-20ワールドカップに出場するU-20日本代表メンバーに選出され、この試合の翌日から直前合宿に参加する。その他U-18出身の若手選手としてはFW24大島康樹、MF25安西海斗、U-18から昇格したばかりのDF26古賀太陽などが今大会に出場し、経験を積んでいる。
また仙台ゆかりの選手としては2015シーズンまで在籍したDF2鎌田次郎や、昨シーズンJ1リーグ二桁ゴールを達成し、今シーズン柏に移籍したFW20ハモンロペスが出場する可能性もある。
このように才能あふれる若手と経験豊富なベテランが融合した柏は脅威だが、仙台も先述の通り若手選手がルヴァンカップで結果を出している。若手選手が成功体験を自信にして、思い切ったプレーをどんどん出していけばチャンスを多く作ることができるはずだ。ここまで、まだ出場機会の無いMF24差波優人、MF16パブロジオゴや、ルヴァンカップ第1節FC東京戦で悔しい思いをしたDF33常田克人らが奮起し、次のヒーローになることも期待したい。
若手選手のフレッシュなパワーを存分に発揮し、勝利をおさめれば、このままAグループ1位でのグループステージ突破が見えてくる。仙台の未来を担う有望選手の活躍で、ぜひとも勝利をつかみ取ろう!