DF 32 小島 雅也 Masaya KOJIMA
1997年11月9日生まれ 170cm / 64kg 埼玉県出身
行田ペガサスSSS→クマガヤSCジュニアユース→ベガルタ仙台ユース(2015年/トップチーム登録(2種))→ベガルタ仙台(2016年加入)
小島雅也はこのJリーグYBCルヴァンカップを、再び成長のきっかけにできるか。
小島は5月3日に行われたルヴァンカップ第4節・大宮戦で、今季初めての公式戦先発出場を果たした。昨季を考えれば、遅いくらいとも言える。
仙台ユースからトップチームに昇格して迎えた昨季は、同大会の第3節・福岡戦で、プロ入り後初めて先発出場。得意の対人守備やスピードを生かし、憧れてきたユアテックスタジアム仙台で、Jリーガーとしてプレーした。年代別の日本代表にも選ばれるようになり、同年のリオデジャネイロ五輪を前にした日本代表のトレーニングパートナーとしても、得がたい経験をした。
しかしリーグ戦での実戦を経て、小島は壁にぶつかった。新しいシーズンを迎える前に、差波優人とともにオランダのヘルモント・スポルトへの短期留学も経験し、さらなるスケールアップが期待されたが、今季はなかなか出場機会をつかめなかった。
渡邉監督は小島の強さやスピードなどの武器を評価しつつ、「こちらから使いたい選手と思わせるには、まだまだ物足りない」と厳しく評価。しかし、チームが総力戦を必要とするこのルヴァンカップで、指揮官は小島にもチャンスを与えた。第3節・清水戦で途中からピッチに送りこみ、第4節・大宮戦で3バックの一員として先発させた。
小島はこの大宮戦で、相手の長身FWを相手に「まずは、強く行くこと」と、簡単には離されずに一対一の勝負を挑む。同年代の選手も多い仲間たちとともに、大きな勝利に貢献した。しかし本人は「自分のところから(失点につながる)クロスを上げられてしまった。途中で交代したので、『貢献できた』という感じではない」と反省。「もっと予測して、攻撃につなげられるボールを出せるようにならなければ」と、今後に向け改善すべき点を挙げた。収穫も課題も糧にして、小島は次のチャンスをつかむべく、自らを高める。