明治安田生命J1リーグ第6節浦和戦は非常に悔しい結果となった。0-7で敗戦という過去は変えられない現実だ。しかし、未来は変えられる。今シーズンのスローガン「Be STRONG」に渡邉晋監督は「強くあれ」という思いを込めた。どんな苦しみがあったとしても、気持ちを強く持って立ち上がり、全力で戦う姿を見せることこそが強者への道である。今節の鹿島戦、勝利に向かって走り出そう。
Jリーグ屈指の強豪チームである鹿島は昨シーズンJリーグと天皇杯で優勝。さらにFIFAクラブワールドカップでは南米代表アトレチコナシオナルに3-0で勝利し、Jリーグクラブで初の決勝出場。欧州代表レアルマドリードに2-4で敗れたものの堂々たる戦いを見せたことは記憶に新しい。
今シーズンもクラブOBの石井正忠監督が指揮を執る。ボランチのMF柴崎岳がスペイン2部リーグのテネリフェへ移籍したが、強力な新戦力を補強した。鋭くボールを奪い取る能力が非常に高く、攻撃の起点にもなれるMF4レオシルバが新潟から移籍加入した。また、G大阪や神戸で活躍したスピードが武器のFW7ペドロジュニオールも加入。また韓国籍GK1クォンスンテのシュートに対する反応が非常に良く、長らく出場機会を得てきたGK21曽ヶ端準に代わり正GKの座をつかもうとしている。
また急成長中の若手FW9鈴木優磨も勢いに乗せてはいけない。鹿島ユースから昇格して3年目のストライカーは、相手DFライン背後のスペースを突くことが得意で、ゴールに向かう意欲が非常に高い。そして日本代表DF3昌子源、DF5植田直通は二人とも高さ勝負、フィジカル勝負に強く、単純なクロスやロングボールでは崩せない。
仙台としては、今シーズンキャンプから積み上げてきたものに立ち返りたい。守備では球際勝負に負けず、相手選手に高い位置でプレッシャーをかける必要がある。キャプテンMF17富田晋伍の力強いボール奪取に期待がかかる。攻撃では丁寧にパスをつないで、相手選手を動かしながらスペースを作って、ゴールチャンスを生み出したい。前節の試合終盤、ゴール前で足を伸ばしながらシュートを放ったMF10梁勇基のように、ゴールへ向かう意識を高めることも重要だ。中央突破やクロス攻撃だけでなくMF18三田啓貴のミドルシュートも効果的。前節浦和戦、契約の関係で出場できなかったFW11石原直樹も今節は出場可能。巧みなポジショニングで相手DFのマークを外してゴールを目指したい。
昨シーズンのリーグ戦で、仙台は鹿島に2勝していることを自信にして戦い、ここから連勝街道をスタートさせよう。