JリーグYBCルヴァンカップはグループステージAグループ第2節を迎える。3月15日に味の素スタジアムにて行われた開幕戦FC東京戦は、若手選手主体のメンバーで臨んだが、ミスが多く消極性も目立ち、0-6と大敗に終わってしまった。今節こそは勝利を挙げ、グループステージ突破を目指したい。
ホームユアテックスタジアム仙台で迎え撃つのは磐田。すでに明治安田生命J1リーグ第2節でもアウェイで対戦しており、その際は1-0で勝利している。しかし今回の対戦は双方メンバーを変えてくることが予想されるので、前回の対戦のようにはいかないだろう。
磐田は就任4年目の名波浩監督の下、新たにMF10中村俊輔を獲得。稀代のファンタジスタを核とした攻撃がチームの最大の魅力だ。開幕当初は新たな司令塔をどう生かすか模索している状態だったが、第3節大宮戦では自身のゴールなどで今季初勝利。徐々に中村も磐田のサッカーにフィットしてきている。ただ、ルヴァンカップ第1節札幌戦では出場しなかったが今回の対戦では出場する可能性がある。
若手選手で注目は、昨年の高校総体でベスト4進出を果たした埼玉県の昌平高から加入し、年代別代表の経験も持つ高卒ルーキーMF34針谷岳晃だ。攻撃の組み立てや決定機を作り出すパスに非凡なセンスがある。また、J2大分から加入のMF14松本昌也も攻撃に積極的に関わり続けられる選手。中村を筆頭にファンタジスタタイプの選手が多いのは、選手時代に華麗なテクニックで魅了した名波監督率いる磐田らしさと言えるだろう。
このように中盤で卓越したパサーが多い磐田と対戦するに当たり、仙台としてはまず球際で負けないようにしたい。高い位置でボールを奪い、主導権を握って試合を進めていきたい。仙台も若手選手主体になると予想されるが、プロ3年目で着実な成長を見せているMF31茂木駿佑や、2年目で昨シーズンの大ケガから復帰しボランチやセンターバックの一角として安定感あるプレーを見せるMF34椎橋慧也、ルヴァンカップ第1節FC東京戦で公式戦初出場を果たしたDF33常田克人など楽しみな選手は多い。年代別代表経験を持つMF28佐々木匠、DF32小島雅也も存在感を示したい。
リーグ戦で選手層の厚みを確立させるには、若手選手がルヴァンカップで活躍することが求められる。FC東京戦の反省を生かし、積極的なプレーを見せ続け、勝利という結果を残したい。気持ちを奮い立たせがむしゃらにプレーし、この一戦絶対にものにしよう。
