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DF 50 増嶋 竜也 Tatsuya MASUSHIMA

1985年4月22日生まれ 180cm / 74kg 千葉県出身
生浜FC→生浜中→市立船橋高→FC東京→ヴァンフォーレ甲府→京都サンガF.C.→柏レイソル→ベガルタ仙台(2017年加入)

経験豊富なベテランDF。
闘志も統率力も武器。

 増嶋竜也は、豊富な経験を、この仙台に伝えている。柏時代には2011年のJ1リーグ戦王者など、多くのタイトル争いを経験してきた増嶋。「仙台のために自分の持っているものをすべて出して、スローガン(Be STRONG)のように強いチームを作りたい」という決意とともに、今季は仙台という新しい環境での挑戦を選んだ。

 「そこまで器用な選手ではないので、気持ちを前面に出したプレーと、チームをまとめるような雰囲気を作ることが自分の持ち味だと思っています」と自らを評する増嶋だが、加入からここまでの間にも、すでに多くの役割を果たしている。

 まずはプレー面。本人も話したように、闘志あふれるディフェンスは練習段階から披露している。また、人に強いだけでなく、仲間のカバーにも素早く回り、隙をみせない守備を実践する。彼の“仙台デビュー”となった明治安田J1第1節札幌戦では、1点をリードしたあとの守備固めという役割を担うことになった。パワープレーをしかけてきた相手に対し、空中戦で一歩も引かず、DFの中央で存在感を発揮した。第2節では味方のアクシデントに伴い途中出場したが、すぐに試合の流れに乗って無失点勝利に貢献。いい準備ができているからこそ、緊急出場にもしっかり対応できる。今季の仙台のシステムにおいて、3バックの中央でもサイドでもプレーできる柔軟性も武器だ。

 そして、苦しいときの統率力も、このチームで発揮している。紅白戦や練習試合では、若手選手とディフェンスラインを組むこともある。その中で、的確な指示を出し、時には叱ることもある。すべては、このチームとともに力を高め、勝利するためだ。

 「チームが勝っているときにいい流れを続けられるようにしたいし、長いシーズンでまたあるかもしれない苦しいときにチームを支えられるようにすることも考え、しっかり準備を続けたい」。

 この頼れるベテランの力は、これからも様々な局面で必要になるだろう。